カメルーンのドメイン.cmで大儲けした男

via Digg, del.icio.us, Rauru’s bookmark, etc.

CNNの記事 “The man who owns the Internet”で、Kevin Hamという男性、ドメイン名を使って推定360億円の資産を築いたとされる男の最新のテクニックについて解説している。

打ち間違いを集めるためのカメルーンドメイン”.cm”

彼は、ブラウザのアドレスバーに直接URLを入力する人が、たまに”.com”のうち間違いで”.cm”と入れてしまうことに注目した。

“.cm”を持っているのは西アフリカの国カメルーン。彼はカメルーン政府と交渉し、カメルーンドメインについて、”.cm”に存在しないドメインが引かれたときに転送先を指定する権利を全部買い取ったそうだ。

カメルーンのネットサービスなんてほとんど存在しないことから、これは”*.com”を”*.cm”と打ち間違ったほとんどのケースで、彼の所有するドメインagoga.comが表示されることを意味する。

agoga.comは使いやすくも見えないただのリンク集サイトだが、そこにはたくさんの広告が貼られている。agoga.comを含めた彼のサイトは、総計すると月に3000万ユニークビジターを稼いでいるとか。

実際、滅茶苦茶に打ったドメイン名の後ろに”.cm”をつけてアクセスしてみれば、agoga.comが表示されるのを見ることができる。

笑えるのは(ある意味笑えないかもしれない)、彼と彼の会社が、この同じ手法を適用すべく、コロンビア(“.co”)、オマーン(“.om”)、また”.net”のtypoとしてニジェール(“.ne”)やエチオピア(“.et”)などの政府にも働きかけているらしいということだ。

Yahooの先見性、その他の影響

Yahoo Outsmarts Google in Cameroon Domain Playでは、Yahooがhttp://yahoo.cm/をちゃんと押さえていたことを紹介している。”.cm”で打ってもちゃんとヤフーのトップページに転送される。

わざわざカメルーンのドメインを登録して、自サイトに来るユーザがちゃんと迷わないようにしていたわけだ。(とはいっても、コロンビアやオマーンはまだ取ってないみたい)

また、「登録されていない”.cm”」を全部押さえているHamだが、登録してしまえば自分で使えるわけで、google.cmやapple.cmは既に誰か取ってしまい、スパムっぽいサイトへの転送になっている。CNNの記事を見た他のドメインスクワッターが、続々と大手”.com”のタイプ違い”.cm”を取り出すのかもしれない。

ただし、明示的に他者の商標を使って押さえた場合は、裁判になって取り戻されてしまうリスクもあるので、エラー転送を押さえているHamに比べるとかなり小物といえるかもしれない。(とはいっても、大手企業であってもわざわざカメルーンで訴訟するなんてたいへんだし、商標が保護される仕組みがあるかどうかもわからないが。)

なお、Ham自身は、この.cmドメインでのあがりは微々たるものと語っているそうだ。今回広くばれてしまったけれど、ページビューや利益についても、取材した側の推定にすぎず、実態は謎につつまれている。

日本でも”.com”でやってる大手サイトがあるけど、こんなのも検討して予防しないといけないのかねえ。

あと”.jp”の打ち間違いが何になるか、とかも考えてみる価値はあるのかもしれない。

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