ロイター通信が「AP通信がそんなにリンクや引用されるのが嫌なら、ブロガーはロイターの記事にリンクするといいよ」宣言

AP通信が今年の6月に、非商用の記事引用でも、5単語で$7.5(商用なら12.5ドル)の支払いをブロガーに要求したことから、英語圏ではニュースの引用やリンクとフェアユースについての議論が続いているようです。

引用に当たってはAPと利用契約を結ぶこととなるが、その中には「記事の中でAPや記者を批判してはならない。違反した場合は解約もありうる」」という条件があり、ニュース記事の短文引用は公正な利用であるとした公正利用(Fair use)権を無視したものだという批判が出ている。
米国:AP、引用語数で課金|STI Updates|情報管理Web

それに対して、ライバルの通信社であるトムソンロイターズ・メディアの社長クリス・アハーン(Chris Ahearn)さんが、公式ブログに登場し、「なぜ私はリンクエコノミーを信じるか」という記事を公開しました。これまでもtwitter上でこの問題に対する意見表明をしてきていたようですが、今回ブログでのまとまった意思表示となったようです。

I believe in the link economy. Please feel free to link to our stories — it adds value to all producers of content. I believe you should play fair and encourage your readers to read-around to what others are producing if you use it and find it interesting.
私はリンクエコノミーを信じます。私たちの記事には自由にリンクしてください。リンクはコンテンツの作者に価値を与えます。あなた方(ブロガー)がフェアに振る舞い、リンク先が面白いと思えばあなた方の読者が他にどんな記事があるか読んでまわってくれるだろうということを信じています。
I don’t believe you could or should charge others for simply linking to your content. Appropriate excerpting and referencing are not only acceptable, but encouraged. If someone wants to create a business on the back of others’ original content, the parties should have a business relationship that benefits both.
誰かのコンテンツにリンクするというだけのことで、支払いを要求できるとか要求すべきであるという話は信じません。適切な抜粋や参照は単に「許可」するというだけでなく「推奨」します。誰かが他人のオリジナルコンテンツを使ってビジネスをしたいというのであれば、両者にとって利益になるようなビジネスの関係を構築すべきです。

ロイターがブロガーの記事の引用や参照にまったく問題を感じていない、とは思えませんし、本心ではAP通信と同じようにしたいと思っていても不思議ではないでしょう。しかし、技術的・法的に止めることが難しい流れで、AP通信の強硬な手段とは対照的な、親ブロガー的な立場を表明したことは、ビジネス的に見ても良い動きなのではないでしょうか。
Googleが公式twitterアカウントで、この記事に賛意を表明しています。

@thomsonreutersの@cjahearnによる「なぜ私はリンクエコノミーを信じるのか」を賞賛します by @google
Appreciating ‘Why I believe in the link economy’ by @cjahearn from @thomsonreuters http://bit.ly/138qag

via Reuters Happy to Take Traffic the AP Doesn’t Want | WebProNews

「ロイター通信が「AP通信がそんなにリンクや引用されるのが嫌なら、ブロガーはロイターの記事にリンクするといいよ」宣言」への1件のフィードバック

  1. 新聞はすばらしい!購読料を払うべきだ!新聞社はつぶしてはいけない!

    ネットの世界で新聞って嫌われていますよね。記者クラブを開放しないとか報道が偏向しすぎているだとか。ロイター通信が「AP通信がそんなにリンクや引用されるのが嫌なら、ブロガーはロイターの記事にリンクするといいよ」宣言佐々木俊尚の記者クラブ批判亀井静香の記者クラ…….

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