« 2009年12月 | メイン | 2010年5月 »

2010年4月

2010年4月30日 (金)

ソーシャルブレインズ入門――<社会脳>って何だろう

いただいたもの

人間の脳の研究は、人間に比較的近い猿等を使うにせよ、害のない実験を人間に対して行うにせよ、一つの脳だけを見て入出力を観察するだけでなく、複数の脳とその間の関係性を調べていかなければいけないのでは、またそれを調べないと社会のためとなる研究とはなりにくいのでは、というのがこの本の主張するところでしょうか。

ソーシャルブレインズ、社会脳、という言葉で、著者は複数の人間の関係とその関係の中での脳の働きを記録し、研究する最新の手法について紹介しています。

ラバーバンド実験(マネキンの腕であっても、自分の意識からつながっているように配置して、本物とマネキンの両方に同時に触れるなどして視覚と刺激を合わせると、マネキンの手に対する攻撃を自分が受けたように感じてしまう)など、脳に関する面白い実験なども多数紹介されています。

面白かったのは、人間の脳がチンパンジーの脳に比べて、より少ないエネルギーで効率よくまわさないといけない物理的制約を持っているという話(p.129)で、同じことは前にやったように繰り返すという保守的な傾向が出てしまうのは、このような制約の中で脳内の行動規範の作り変えにかかるコストを減らそうとしてのことでは、という話。社会や政治に脳の動きが影響するのは当たり前といえば当たり前ですが、変化を好まないという性質がそういう根源的な部分から出ている可能性があるという話は興味深いものでした。

また、スタンフォード監獄実験等を引き、人間の倫理観が絶対ではなく、社会に影響されているものにすぎないのでは、という話は、人間があるから倫理ができたと考えている僕にとっては納得のいくところです。

最後の方、乳幼児と親や社会との関係性の話も、子育てを始めたばかりの自分としては気になるところで、考えさせられました。


[書評に関する注意書き]

  • 貰って書いた本についてはその旨記述します
  • このブログはサイボウズ・ラボの社員ブログなので、秋元個人に献本いただいても、何でも自由に書けるわけではありません。
  • もちろん、書評以外の他のブログエントリもそうですが、社員ブログではあってもサイボウズ・ラボ全社やサイボウズ・グループの意見を代弁してるわけではありません。
  • 献本いただいても必ず読めるわけでも、ご紹介できるわけでもありません。読書の速度は遅いので、発売前や発売直後に送っていただいても、ご紹介が半年後になるようなことも多々あります。

2010年4月28日 (水)

Web Designing (ウェブデザイニング) 2010年05月号にコラムを書きました

先月に続き、現在発売中の5月号で1ページのコラムを書きました。

Webサイトのデザインに関わる情報を載せている月刊誌で、プログラム寄りではjQueryを使ったAjax効果の特集などが組まれています。

掲載ページはp.48で、Asiajinで海外読者に紹介した日本の面白いサイトから、今回はエア参拝を選びました。(Asiajinの記事) 親子の似顔絵つきです。

また、p.151 の「WebデザイナーがチェックしておくべきTwitterアカウント」でも、各種情報系というカテゴリーの中でAsiajin(アジアジン)のツイッターアカウントをご紹介いただきました。ありがとうございます。

# WMRの予告は面白かったけど、AppleとAdobeのアレでたいへんそう

最近いただいた本

育児休業中から今までいただいた本です

感想はなるべく早く… はい

# 漫画だったらすごい速度で読めるんですが

ツイッター+ページランクでフォロワー数じゃない影響力を測定するtrst.me

trst.me (たぶんトラスト・ミーと呼ぶ)は、Googleが検索結果の順位付けをするために使っている、あのページランク(Page Rank)のアルゴリズムをツイッターのフォロー関係に適用し、「影響力のある人からフォローをたくさんされている人は影響力のある人」という考え方でツイッターアカウントの影響力を0から10の数値で出してくれるという新サービスです。Infochimps社によるものです。

Trstmetop

自分のアカウント(@akky)でやってみました。

Trstmeakky

4.3。これがどういう意味の値なのか、これだけではなんとも言えませんが。ただ、被フォロー数の数字とかを見ると、ちょっと前のデータを使ってるようですね。(おすすめユーザーのデフォルトonが外されてから、僕の被フォロー数は毎日絶賛減少中なのです)

トップユーザーのランキングを見ると、

Trstmetopusers

オバマ大統領が9.9でトップ。トップランカーともなると、だいたい数百万フォロワーの有名人ばかりですが、それでも、フォローされている人数の順に高いわけではなく、ランキングの中でも、フォロワーは少なめだけれどもtrst.meランクは高い、という人がいます。

このランキングは、7.0までしか表示されないようです。7.0以上のツイッターアカウントは、今のところ800人弱ぐらいのようですね。

ざっと見て日本人はほとんど入ってませんが、@nobi さんが8.3とものすごい高い数値で2ページ目に載ってます。数値の高い人から多数フォローされているということでしょうね。あとは価格.comのツイッターアカウントが7.0で最後の方に。

[追記] 思いっきり見落としてましたが、10位に@yahoo_shopping が入ってました。ご本人(?)のつぶやきで気づいた。

このランクを計算するために、30台のマシンを使い、5000万人超のユーザーによる15億以上のフォローを解析したとか。(解説ページ)

開発者向けAPIは有料で、月50ドルということ。ツイッターユーザーの信頼度(?)を使って既存のツイッターマッシュアップサイトに使ったり、ツイッターマーケティングのアプローチ対象の調査に使ったり、という用途があるのかもしれません。

via ProgrammableWeb

2010年4月26日 (月)

アップル製品よりアップル株を買った方が良かった?

面白いこと考えるなあ、と思ったのが、"What if I had bought Apple stock instead?"(もしアップルの株の方を買ってたらどうだった?)というブログ記事。

iPadの米国外での出荷が一か月延期されるほど、iPadの滑り出しは好調なアップル、株価も数え方によってはあのマイクロソフトを凌駕してるというニュースも出ていて、将来性も高いと考える人も多いようです。

そこで、このKyle Conroyさん、ハッカーニュースで出てきた「アップルの製品が出た時にさかのぼって、製品じゃなく同じお金でアップル社の株を買っていたらいくらになっていたか?」というアイデアから、実際にアップル製品の定価と発売時期、その日の株価を持ってきて、今日の株価でいくらになっているかを計算して提示しています。

Applestockinsteadofproducts

製品情報は、1997年のパワーマックG3からのものをeverymac.comより入手。Pythonで書かれたテーブル作成のコードや、過去のアップル社の株価データはgithubで公開されています。

たとえば、一番最初のiPod(2001-10-23発売)は$399と4万円弱だったのですが、iPodじゃなくて$399分のアップル社の株を買っていたら、それは今頃$11914、だいたい112万円になっています。

たまたま株価が大きく上がった会社を後付けの計算で見せているだけで、だからどうした、という話でもあるんですけども。ほんとうにある製品が素晴らしくて会社も伸びると思ったら、株「も」買うと成功時はひと儲けかもしれません。(リスクは分散じゃなくて集中しますが)

Facebookの新サービスDocs.comが使えるようになったのでマイクロソフトOfficeの文書を共有してみました

F8で発表されたDocs.com、発表直後に申し込んでいた利用申し込みへの返事が来たので、登録してみました。

当たり前ですが、Facebookアカウントでログインします。最初は何もドキュメントがない状態

Docscomnodocuments

ローカルのエクセルファイルをアップロード。.OpenOfficeで保存したxlsはダメで、xlsxだけと言われたので、MS-Office Excel 2007で新たに表計算ファイルを作り、それを上げることにしました。

Docscomadd

Chromeではアップロードボタンが押せなかったのでここでIE8に変更。

Docscomupload

アップロードされたドキュメントは、ブラウザ内で普通にExcelのように閲覧、変更できます。

Docscomexcelfile

右サイドバーで、閲覧権限と編集権限をFacebookの友人に渡すことができます。

Docscomsocialshare

Edit Documentでブラウザ上でも編集できてしまいます。MS-Officeファイルのアップデートではなく、Docs.com上で新たにワード、エクセル、パワーポイントの作成(create)を選んでみたところ、これもブラウザ上で問題なく動いてしまいました。手元にMS-Officeがあるかどうかは関係ないので、Google Docsとまったく同じような使われ方ができてしまうように思います。

Docsでパワーポイントを新規作成したところ。

Docspowerpoint

これをこのまま「全員にシェア」してみました。全員というのは友達全員か、全世界かわかりませんが。

[追記] さすがにFacebookでの知人全員、のようです。完全パブリック公開だったら、SlideShareとも(PowerPointでプレゼンテーション資料を作ってる人には)競合となりますね。

発表の時は「ローカルにあるマイクロソフトOfficeの文書を、Facebookの友人知人と共有できる」ということだと思っていたのですが、機能がかなり少ないとはいえ、ブラウザ上で新規作成ができて、それをそのまま編集できるのであれば、MS-Officeを持ってないネットユーザーで、軽くワード/エクセル/パワーポイントを作ったり編集したりもできてしまうのではと思います。


2010年4月22日 (木)

FacebookのLikeボタンをさっそくWordPressブログ(Asiajin)につけてみました

F8カンファレンスでFacebookが色々と新しい機能をリリースしましたね。

日本ではFacebookは4位以下のソーシャルネットワークなので、F8もそれほど注目されてはいないと思いますが。主に英語圏ではGoogleをFacebookが凌駕するのかどうか、というぐらいの大きな話になってきてるみたいですね。

なお、F8カンファレンスの日本語でのレポートや解説はTech WaveやTechCrunch Japanで読めます。

今回発表されたソーシャル関連プラグインは、Facebookのこのページで提供されていますが、一番最初に出てくるLikeボタン、日本のウェブで言うWeb拍手やはてなスターみたいなもののようです。ReadWriteWebを読んでいると、早速記事の最後につけられていて、Facebookユーザーのアイコンつきの「イイネ!」が表示されていました。ちゃんと日本語で表示されています。

Facebooklikebuttononreadwritewebinj

僕もAsiajinという英語ブログをやってて、読者の多くは海外からなので、このLikeボタンを早速つけてみようかなと。このページから埋め込みコードを作れます

Likeボタンでイイネと言ってもらいたいURLを最初のボックスに入れて、あとはまあ幅・フォント・色等は好みの調整なのでデフォルトでも。"Get Code"ボタンを押すと、埋め込みのHTMLコードが表示されます。

Facebooklikebuttongenerated

こんな感じのコードが取れました。

<iframe src="http://www.facebook.com/plugins/like.php?href=http%3A%2F%2Fasiajin.com%2F&amp;layout=standard&amp;show_faces=true&amp;width=400&amp;action=like&amp;colorscheme=light" scrolling="no" frameborder="0" allowTransparency="true" style="border:none; overflow:hidden; width:400px; height:px"></iframe>

ここでは、固定のURLを入れただけなので、これを貼って出てくるのは「アジアジンが好きだ」というブログのトップを指すLikeボタンになりますね。

ブログの記事ごとにその記事をLikeしてもらうボタンを置くには、上記のエンコードされたURLの部分を、記事のURLに差し替えればいいわけです。

WordPressの場合なら、個別のエントリーをあらわすSingle.phpを開いて([Appearance]-[Edit]-"Single.php")、記事の終わりのLikeボタンを置きたいあたりに、以下のようなコードを挿入します。

<iframe src="http://www.facebook.com/plugins/like.php?href=<?php echo urlencode(get_permalink($post->ID)); ?>&amp;layout=standard&amp;show-faces=true&amp;width=500&amp;action=like&amp;colorscheme=light" scrolling="no" frameborder="0" allowTransparency="true" style="border:none; overflow:hidden; width:500px; height:60px"></iframe>

URLのところを、自分の記事のURLを取る関数を読んで(、あとURLエンコードして)いるだけです。

これでページを開くと、こんな風になりました。

Facebooklikebuttononasiajinnoclicke

「まだ誰もこの記事を好いとらんけん」と出たので、自作自演で自分で押してみます。

Facebooklikebuttononasiajinclicked

Facebookユーザーが多いサイトやブログなら、主に海外向けになるでしょうが、つけてみてもいいかもしれませんね。

自分でテーマファイルを編集したくない人や、一覧ページや検索結果ページでもボタンを出したいという人は、たぶんWordPressのプラグインがすぐ出ると思うので、数日中にプラグイン検索するといいかと。

2010年4月21日 (水)

Hatetris 超高難易度テトリス

Hatetris

Hate(憎む) + Tetris = Hatetrisと名付けられたこのブラウザで動くテトリス、普通のテトリスと大きく違うところがあります。

* 重力がないので好きなだけ次の移動を考えることができる?

たしかにそれも違うところですが、もっと大きな違いは

* 常に、一番困難なブロックが現れる

という点です。操作はカーソルキーのみ。重力がないので明に下に落としていかないと次は出ません。まあ一回やってみてください。すごいイライラしますよ

作者の解説によれば、このゲームに偶然はなく、どの状況ならどのパーツが出てくるかは常に決まっています。ラインを消せないように消せないようにブロックが出てくるので、その消しにくいブロックを使ってラインを作ることを、理詰めで考えなければいけません。勝手にブロックが落ちなくても、そうとう考えさせられますよ。

偶然性がないことから、すべての入力は記号の組み合わせで記録することができます。こんな記法で記録されます。

B0AA A2AA AAAA B0AA A6AA ABAA DA6A AA5A AA9A AAAA AAAB AAAA AAAB AD69 6AAA AABA A9AA AABA 66AA AAAB 556A AAAA AAAD 6AAA 22AA AA89 AA00 002A AAAA AAAA 09AA AAAA A009 AAAB 9556 AAAA AA80 002A AAAA AABA AAAA B99A AAC0 98A6 AAAA E555 6AAA ABAA AAAC 2AAA AAC0 000A AAAA AAB3 AAE5 AAAB AB00 002A AAAE 5555 AAAA AC22 AA8A AA6A AAAC 0000 AAA0 AAAA ADD5 AAAA AA59 A800 00AA 56A

2行。ぜんぜんダメだ。

他の人のプレイ内容を"Show a replay"ボタンで出るダイアログに入れることで再現させることができます。フォーラムでは、消しにくいブロックを選ぶAIのアルゴリズムの裏をかいて22行消した猛者が現れていますね。

これは、はまると時間泥棒なゲームっぽいです。

おまけ: 違う意味で超高難度のテトリス

Helltetris

2010年4月20日 (火)

ツイッターの検索結果をリアルタイムで可視化する研究プロジェクトrevisit

revisitと名付けられたこのプロジェクトでは、ツイッターの複数の検索ワードを元に、つぶやきを時系列に、注目を引いたものをより中央に大きく表示することで可視化しています。

日本語は検索もできなければ、可視化されたツイートのところからも表示落ちしてしまうので、最初に試した「素直になれなくて」とか"Sunanare"は駄目でした。

Asiajinで作ってみたら、こんな風になります。"Asiajin"に言及している人のつぶやきが表示されました。

Revisitasiajin1

新着のメッセージがあればそれが(関連するつぶやきと一緒に)強調表示されますし、新着がない場合はランダムなつぶやきが強調されるようです。

Revisitasiajin2

フルスクリーンで表示しておくこともできるので、自分が気になるキーワード(英語だけですが)を複数入れて表示しておき、多数の線の集まりから盛り上がっているユーザーや時間を知る、といった使い方ができそうです。

via Revisit Lets You Create A Beautiful, Animated Twitter Wall

2010年4月19日 (月)

meeboが提唱し、グーグルやマイクロソフトが賛同しているソーシャル認証の利便性を高める新規格XAuthの概要

Xauthorg

チャット/メッセンジャー統合サービスのMeeboが、ブログ等に置くソーシャルサイトのボタンをわかりやすく改善するオープンな新規格XAuthというのを提案し、リリースしたようです。

XAuth.org には、極めて技術者的、シンプルなデザインのサイトが立ちあげられています。ここの説明から引くと、

What is XAuth? XAuth is an open platform for extending authenticated user services across the web.

Participating services generate a browser token for each of their users. Publishers can then recognize when site visitors are logged in to those online services and present them with meaningful, relevant options.

Users can choose to authenticate directly from the publisher site and use the service to share, interact with friends, or participate in the site's community. The XAuth Token can be anything, so services have the flexibility to define whatever level of access they choose.

XAuthはウェブ上でのユーザー認証サービスを拡張するオープンなプラットフォームです。

参加するサービスはユーザー毎にブラウザトークンを生成します。パブリッシャーはそれを認識することで、サイト訪問者がオンラインサービスにログインしようとする時に意味のある関連したオプションを提示することができます。

ユーザーは、パブリッシャーから直接認証をし、サービスを使って共有、友達との交流、サイトのコミュニティへの参加等を行うことができます。XAuthトークンはどんな内容でも持てるため、サービス提供者側はどんなレベルのアクセスを提供するかを柔軟に定義することができます。

meeboのCEO、セス・スタンバーグ氏によると、グーグル、マイクロソフト、ヤフー、マイスペース、Disqusなど、多くのソーシャル事業者が参加を表明しているということ。

実際にXAuthが動いているデモページも公開されています。

Xauthexample

グーグルとマイクロソフトについては、動作もするようになっています。グーグルの"Visit Demo Page"をクリックしてGoogle側で認証作業を行うと、

Xauthbygoogleaccount

元のデモページでは、グーグル Accountで認証しているよ、という表示が出るようになります。

Xauthgoogleauthenticated

XAuth.orgのサイトにいくと、このブラウザがXAuth情報に結び付けられていることが表示され、GoogleのXAuth情報がアクティブになっていることが表示されます。

Xauthgoogleenabled

現在、ブログや中小のCGMサイトには、FacebookやTwitter、Google Connectその他の巨大ソーシャルサービスと連携するためのボタンが付いて、ブログ記事やコンテンツをソーシャルサイト側に紹介したりコメントしたりというのができるようになっていると思います。XAuthが問題としているのは、ユーザーが使う様々なソーシャルサービスに対応していくと、画面にソーシャルサービスのアイコンボタンがどんどん増えていってしまうこと、その結果せっかくの連携がわかりにくくなったり、使われなくなったりすることです。

そこでXAuthが解決するのは、ユーザーごとに、そのユーザーが実際に使っているソーシャルサイトのボタンだけを表示すること。Googleは使っているけどMySpaceを使ってないユーザーには、MySpaceと連携するボタンは表示しないほうがわかりやすいし、そうすることができる、ということです。

ロバート・スコブル氏によるセス・スタンバーグ氏へのビデオインタビューはこちら

早速、このXAuthについて英語圏の技術ブログメディアがこぞって取り上げています。

これらの多くのブログ中で既に指摘されていますが、XAuthに対して参加や指示を表明していないプレイヤーとして、FacebookとTwitterがあり、この二つの先行しているサービスが対応してこなければ、XAuthが目指すところも中途半端になってしまうのではないでしょうか。Facebookにしてみれば、Facebookの圧倒的なユーザー数を背景に、Facebook連動ボタンを事実上の標準にできるかもしれない、というのが見えており、このXAuthはむしろFacebook Connectつぶしの動きではと考えるでしょう。

自分が使っているソーシャルサービスの情報を多くのサイトと共有してしまうことから、XAuth.orgサイトのトップでは、今自分がXAuthを使っているかどうか、そしてXAuthを無効にするボタン、が表示されています。ここで自分がどのソーシャルサービスのアカウントを使っているかを出すかどうかを自分で決められる、ということでしょうけれど、さてこういう仕組みはどこまでのゆーざーに理解され得るのでしょうか。

グーグルやマイクロソフトは今日の公開時からデモサイトを用意しているだけあって、事前に話が通っているようですが、賛意を示しているウェブ企業はどれも海外の企業で、日本の企業は出ていません。日本のソーシャルサイトはモバイル側に大きく寄っていますし、モバイルではJavascriptやCookieが使えない端末が多いことや、ウェブに多くが公開されない囲い込み型であることから、外部との連携機能はそれほど普及していませんし、Facebookも強くないことからすぐにxAuthについて参加や不参加を表明するほどの差し迫った事情はなさそうです。

[追記 2010-04-20] 日経ITProにも日本語の記事が出ました

2010年4月16日 (金)

希望の仕事術

台湾滞在中に、台北のアパートまで送られてきた頂き物です。ありがとうございます。

「ロッキング・オン」創刊メンバーの一人、今年60歳となる著者 (twitter @metakit)が、後進に対して仕事に対する心構えを説いた本。一文でズバッと切りこんだ著者の考えがまず出て、ページをめくるとその文が意味するところを補足した解説が出てきます。

いくつか心に響いたものを、

「やってみなけりゃわからん」ことだけが楽しい

楽しい仕事って何か、考えさせられますね。

30歳の君に贈る。いつまでも修行ばっかりしてるんじゃないぞ

これは刺さるかも。実践のない修行じゃ前には進まない。

解説まで引用してしまうと書籍の意味がなくなってしまうのでやめておきます。

簡潔にまとめられた文の集まりは、詩を読んでいるようでもあります。この本のいいなと感じたところは、よくありがちな「成功者が成功の理由を講釈してくれる」ようなものではないところですね。著者の方には長く働いている分の経験と智恵があり、それを読者に分けてくれているのですが、そこに押しつけの気持は感じられませんし、仕事に悩む者に対する応援の気持が感じられました。


[書評に関する注意書き]

  • 貰って書いた本についてはその旨記述します
  • このブログはサイボウズ・ラボの社員ブログなので、秋元個人に献本いただいても、何でも自由に書けるわけではありません。
  • もちろん、書評以外の他のブログエントリもそうですが、社員ブログではあってもサイボウズ・ラボ全社やサイボウズ・グループの意見を代弁してるわけではありません。
  • 献本いただいても必ず読めるわけでも、ご紹介できるわけでもありません。読書の速度は遅いので、発売前や発売直後に送っていただいても、ご紹介が半年後になるようなことも多々あります。

iPadやKindleが普及したらプリンタが売れなくなるかも

なるほど。これなら、どこのコンビニでも印刷できるからプリンター不要になりますね。

Ipadprinting

…ほんとうに読める印刷ができるかは知りませんよ

そもそもプリントアウトする必要ないだろう、という話もありますが、まだ紙じゃないと困る人も相当いるようなので。

via The Daily What

2010年4月15日 (木)

iPad持ち運びファッション

米国での販売好調のあおりをうけて日本では発売時期が後ろに1か月延びてしまったiPadですが、iPhoneよりもかなり大きくなったその筺体の持ち運び方について考察している図がありました。

Ipadcarrierfashion

Ipadcarrierfashion2

元サイトiSmashPhoneには
全部で8種類
あります。

via Digg

ダヴィンチ、モネ、フェルメールなど名画を立体化したサムソン3DテレビのCM

過去の名画を3D化したらこれまで見えてなかったものが見えた、というネタの3Dテレビのコマーシャルです。

via 3D TV Reveals What's REALLY Going On In Classic Paintings

過去のツイッターのつぶやきからあなた好みのサイトを教えてくれるWebsite Taste Predictor

MITのサーバに置かれたサービスWebsite Taste Predictorでは、その名の通りサイトのテイストを予言してくれます。

OAuthでTwitterアカウントへのアクセス許可を与えると、いくつかのドメインを提示してくれます。

Akkywebsitetaste

テキストを見ているのか、過去に引用したURLを見ているのか、あるいは両方なのかはわかりませんが、たぶん日本語までは解析してないんじゃないかなと。

僕の結果はこうなりました。ほとんどが知っていて良く読んでいるサイトですね。

via ReadWriteWeb

2010年4月14日 (水)

サイボウズモバイルKUNAIの動画

こんなの作ってたとは(笑) エイプリルフールといい昨日のUStreamといい、本社は色々アクティブに動いてるなあ。

数日前にウォールストリートジャーナルのIT / 米国で人気急上昇の職業、「ニンジャ」とは?という記事が話題になってましたけど、忍者好きはアメリカだけじゃなかったようで。

via @aono

育児休業から復帰しました

4月1日の入園から慣らし保育で少しずつ預ける時間を延ばしていき、今日からフルタイムで預けられるようになりました。ずっと元気だった子供がここ数日高熱を出していて、予定がどうなることかと思いましたが、ギリギリで復帰に合わせて回復してくれました。(たぶん。このあと呼び出しがあるかもしれませんが)

こんなに長期で日常の会社(や学校)を離れたのは人生で初の経験です。ひさしぶりにスーツの波に混ざってオフィスのビルに入ると、なんだか不思議な感じがします。子供だけでなく僕も慣らしが必要そうです。

# 4か月分のWindows Updateが走っているためPCが重いです。

3か月超の育児休業でいろいろと勉強になったことや思ったことはあるのですが、それはいずれ余裕が出てきたら書きます。

人気エントリ

RSS feed meter for http://developer.cybozu.co.jp/akky/ あわせて読みたい

著書

PHPxWebServiceAPIConnections.jpg

ブログ著者について

週三日勤務でこのブログを書き、残りの日は個人で活動しています