消すAR – 画面を通すとそこにあるものが見えなくなるDiminished Reality

Augmented Realityといえば、カメラで撮影した画像上にピンや吹き出し、テキストなどの情報を重ねて表示していくものだと、いろいろ出ている製品を見て思いがちですが、ドイツで発表されたDiminished Reality(ディミニッシュト・リアリティ)は、そこにあるはずのものを見えなくする技術だそうです。
Diminishedreality
左が机の上を直接見た状態で、キーボードの手前にホッチキス等が置いてあります。右側がタブレット越しに見た映像で、小物が消え去っています。
Diminishedreality2
動画を見ると、カメラから取り込んだ画像をリアルタイムで加工して、タブレットの方角が変わっても隠した物体が見えることは無いようになっています。動きを急にしたときに一瞬ぼんやりと現れることはありますが、隠されているところにもちゃんと周囲から自然に影がつながって見えたりもしています。

Technabobでは、動画に出てくるデモのすべてで、隠す対象の後ろや周りは単色でのっぺりしたところばかりなので、この技術がうまくはまる条件は限定されているのだろうと指摘しています。
対象の後ろの見えていない箇所に何があるかはどうしてもわからないので、周りから補完しやすい背景じゃないと、ここまでうまくは動かないのでしょうね。それでも、リアルタイムでここまで処理できるのはすごいし、この技術を使ってARアプリに別の面白さをつけるようなことも行われるのではないかと感じます。
via TU Ilmenau via Technabob
[追記・関連]
画像・動画から消す系のツールやサービス、過去にもいろいろあり、当ブログでご紹介してるものも多かったので簡単にまとめます。
Tourist Remover 写真から人物を消してくれるサービス
4年前の記事。人の映っている写真と映っていない写真があれば、そこから人を消すことができる、といったものです。
動画修正はここまでできる
これも2006年。今回のようにリアルタイムでやっているわけではなく、撮影しておいた素材にツールでそこになかった景色を追加したり、髪の毛の色を変えたり、あるものを消したり、といった例を多数まとめたビデオです。
Seam Carving – 自然な画像リサイズを動的に行なうソフトウェア
継ぎ目をわからないように写真の一部を削ったりする技術とその紹介ビデオ。これも静止画に対する操作ですが、今回のだと消した対象のところに周囲の模様を自然にはめこんでいますね。

「消すAR – 画面を通すとそこにあるものが見えなくなるDiminished Reality」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください