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2012年1月

2012年1月31日 (火)

3回目の父親育児休業を取ります

告知が遅れましたが、先々週から育児休業(パタニティーリーブ)に入っており、当ブログの更新をお休みさせていただきます。復帰は4月後半の予定です。

3回目というと「いつのまに3人目が?」と知り合いから言われそうですが、第二子の2回目の育児休業となります。一人の子供で二回目の育児休業が取れるのは父親だけです。最近そういう制度になりました。

男性の育児休業取得率は2010年度で1.38%ということで、これは父親が70人いたとしてその中の1人が取っている、逆に言うと69人は取っていない、という率ですね。

休業中には給与の補償が出るといっても満額では無いですし、景気やこの先のことを考えれば、取りたくても取れない人も多いのかもしれません。そんな稀なことを3回もできるのは、サイボウズ・ラボが属するサイボウズ・グループの育児や家庭に対する理解や制度が進んでいるからだと言って構わないでしょう。本当にありがたいと思います。

これまでの育児経験から、「(自分たちには)二人で三人以上の乳幼児の世話は無理」と痛感してるので、さすがに今回で育休の取得は最後になるだろうと思います。最後の育児休業、朝から晩から深夜までずっと子供の世話ができる貴重な時間を楽しみたいと思います。

1回目 産休+育休

一人目の時は、産前産後休暇や育児休業はもちろんのこと、子供が産まれること自体も初めての経験だったので、いろんな事に慣れておらずたいへんだったように思います。産休が7週間、育休は4ヶ月でした。

父親産休を取得します

父親産休から復職しました

育児休業等で春までブログをお休みします

育児休業から復帰しました

2回目 産休+育休

ちょうど一年前、二人目が産まれた時に3ヶ月の休暇・休業を取りました。

父親産休+育休で休みます

父親産前休暇・育児休業から復帰しました

今回の3ヶ月とあわせて、3回全部では10ヶ月ほどになりそうです。

参考: 男性にとっての産休と育休の違い

休業中の他の活動について

個人ブログツイッターは頻度は落ちるでしょうけれど更新はします。日本を紹介する英語ITブログAsiajinも更新されます。

休暇休業中の連絡について

過去に名刺交換した方はサイボウズの会社ドメインのメールアドレスの方を御存じの方もいらっしゃると思いますが、会社宛てのメールは読むことが出来なくなります。メールで連絡くださる方は[僕の姓 @ gメール]のアドレスにおねがいします。

東京大学でゲスト講義をしてきました

昨年に続き、本郷の東京大学経済学部で講義をしてきました。

生稲史彦先生の「情報経営」講義の中でのゲスト講義、今年は「日本と海外 - 社内システムに見る文化の違い」と題して、サイボウズの米国支社でサイボウズのグループウェアを国際化した際に直面したいろいろな問題を中心に、単なる言語や記号の置き換えでは済まない、アプリケーションやサービスの国際化や現地化についてお話いたしました。

昨年の分も含めて講義資料が揃ってきたので、他の大学等からもお話があれば検討いたしますのでよろしくおねがいいたします。

過去の東京大学でのゲスト講義

東京大学で「ウェブビジネスの歴史」についての講義をしてきました

東京大学で「組織を変えるIT技術」という講義をしてきました

東京大学学部横断型教育プログラムメディアコンテンツ メディアコンテンツ特別講義Ⅰ 2011年度 第7回

2012年1月 6日 (金)

顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか

いただいたもの

型破りに顧客志向のカスタマーサービスを行うことで有名になったオンライン靴店ザップス社の創業者が、ザッポスの創業から成長の歴史を中心に振り返った本です。

本書の前半、

- 子供の頃、親に命じられたバイオリンの練習をどうやって(技術的に)サボったか
- オラクルに勤めながら始めた副業のウェブ制作でどうやって顧客を見つけたか
- ポーカーの勝ち方から、ビジネスの進め方を学ぶ

といった、ザッポス以前の著者のエピソードから、いつもより良い方法はないかを考え続ける人となりが伺えます。

また、社内システムを使って社員同士の認識をテストし、交流を推進するという仕組み「フェース・ゲーム」のところは面白いですね。サイボウズでも社員の自己紹介を順番に日替わりでポータルのトップに表示するなどというのをやっていますが、見せるだけじゃなくてテストにしてしまう。

全体を通して、ザッポスという会社が社員と作ってきた独特のチームには、過去に日本企業がやってきて、当時は日本企業の強さの秘密、と言われたこととの共通点が多いように感じました。社員を家族扱いし、勤務時間以外でも社員同士で遊ぶことが多いとか、自分の担当権限よりも目の前の顧客のことを考えてできることを行うとか、入社時の研修として職種に関係なくカスタマーサポートの最前線に出てサポート業務を数週間担当するとか、 アメリカの企業から見れば異質でしょうし、それがザッポス社を有名にしたのでしょうけれど、こういったことは伝統的な日本企業の観点ではそれほど奇異とは取られないでしょう。入社直後に長期顧客のそばに行くなんていうのは、松下電器とかが新卒に販売店に行かせるのと同じですよね。

そういう古い感じの体育会的なノリ、僕は個人的には好きじゃないですが、それがはまる会社・チームを作って、アメリカで顧客に「新鮮な驚き」を与えられたのが、ザッポス社成功の理由なのかもしれません。


[書評に関する注意書き]

  • 貰って書いた本についてはその旨記述します
  • このブログはサイボウズ・ラボの社員ブログなので、秋元個人に献本いただいても、何でも自由に書けるわけではありません。
  • もちろん、書評以外の他のブログエントリもそうですが、社員ブログではあってもサイボウズ・ラボ全社やサイボウズ・グループの意見を代弁してるわけではありません。
  • 献本いただいても必ず読めるわけでも、ご紹介できるわけでもありません。読書の速度は遅いので、発売前や発売直後に送っていただいても、ご紹介が半年後になるようなことも多々あります。

バーなど暗いところでの写真撮影を防止するビールクーラー Photoblocker

The Photoblocker(フォトブロッカー)は、フォト(写真)+ブロック(止める)の名前のとおり、写真撮影を邪魔するためのガジェットです。

本来の飲み物を冷やすという用途でナイトクラブ等のテーブルの上に置いておくと、カメラのフラッシュに反応して自らもフラッシュをたくようです。そうすると、カメラに撮られた画像には真っ白な光だけで何も写らない、ということのようです。

こんなまずい写真を撮られるケースでも、

Photoblockerbefore

ほらこんな風に。証拠は残りません。

Photoblockerafter

とは宣伝動画から。

フラッシュを検知してから後追いで光らせても間に合うんですかね。アルゼンチンの複数のバーで実際にテストをし、そこで撮られた多くの写真はぼやけて写ったということなんですが。

こちらはプロモーション動画

自分の写った写真が、フェイスブックやGoogle+で友人知人からタグづけされたり、写真からそこに映っている人物が誰かを推定するようなサービスの研究が話題になったりと、外で撮られる写真についての関心もソーシャルメディアの流行と伴に増えていきそうです。

こんなガジェットを装備して顧客が写真に写りにくくするようなことも、今後こういった店舗の商売を差別化するサービスになっていったりするのかもしれないですね。

via OhGizmo! » Archive » Brilliant Marketing: The Photoblocker Beer Cooler Keeps The Missus In The Dark

バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある

いただいたもの

バイラル・ループは、人から人への紹介で広まっていく、ウィルスのような(=バイラル)商品やサービスの伝播について書かれた翻訳書です。ウェブの上でのクチコミは、それ以前と比べると広がる速度はとても速くなっています。友達と実際に対面することなく良いものや面白いものの紹介ができますからね。

そのような、口づての紹介の広がるさまをうまく利用して人気になったwebサービスを、いろいろな事例を挙げて紹介しているこの本は、webサービスを作ったり運営したりしている人や、物がどうやって評判になり、売れていくのかを常に悩んでいるであろうマーケッターの人にとってはとても面白い読み物だと思います。

第三章では、特定グループ向けのソーシャルネットワークを自分で作れるサービスNingも出てきます。このNing、本書の書かれた後の現在はちょっと事業縮小の方向にあるようで成功事例とは言えなくなってきたかもしれませんが、2005年の登場時には僕も面白いと思いこのブログで何度も紹介したので感慨深いです。

一人の利用者が新たに連れてくる次の利用者の数をバイラル係数とし、その係数さえ大きければサービスの人口は増大していく、という話は、良いサービスを作れば皆が使ってくれる、という理想とは少し違っています。役にたつ、や、良い、と、広まるのギャップを、それぞれの成功した起業家はどうやって縮めたのか、あるいは縮めようともせずとにかく広めることだけ優先したのか。eBayやPaypalなどの巨大企業が、どのような思考の結果どんな施策を行い、それがどう成功につながったか、知っておくことはいいことではないかと感じました。

なお、2010年に送っていただいたようなので、読んで感想を書くのに1年以上掛かってしまい、この本自体の発売時のバイラル・ループにはあまり寄与できなかったかもしれません。


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人気エントリ

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著書

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週三日勤務でこのブログを書き、残りの日は個人で活動しています