ソーシャルネットワークを避けてても、友達が使っていれば非メンバーの友人関係が推測できる、という研究

ソーシャルネットワークでは1+1=3になる(One plus one makes three for social networks)、というタイトルの研究が公開されています。

ソーシャルネットワーク上の会員は、しばしばプライベートな情報を公開することを選択します。そうして多少のプライバシーを犠牲にする代わりに、様々な機会や娯楽を楽しむことができるというわけです。私たちはここで、会員間で確認された友人関係と、会員から非会員へのメールアドレス情報という、一見無害そうに見える情報の組み合わせだけから、非会員と他の非会員の間の関係性を導けることを示します。機械学習により、ある会員が知っている二人の非会員が知り合いかどうかを、会員登録している人の割合や非会員のメールアドレスの登録割合を保守的に見積もったとしても、ROC曲線下の面積(AUC)が0.85以上にて推定できました。
Abstract

プライベートな情報をソーシャルネットワークに与えるのが嫌だ/不安だ、としてフェイスブックなどの登録を避ける人もいると思いますが、たとえ自分が登録しなくても、自分の知人達が登録していて、その知人が自分のメールアドレスをサービスに教えていたら、機械的にあなたの交友関係を推定できる可能性がある、というのがこの研究です。
下の図では、丸い点がそれぞれ人を表し、人と人との間がつながっている場合、それは友人関係を示しています。
黒い点が会員で、赤い点は、黒い会員がメールアドレスを登録している非会員で、緑の一方向の線でメールアドレスを知っていることを示しています。そうした時、機械学習により、赤い点と他の赤い点に関係(赤い線)があるかどうかを推定するという話。
Modelnetwork
フェイスブックに限らず、登録時にgmailやyahooメールなどのアカウントから、アドレス帳の情報を渡してソーシャルネット上で知人を探す、という仕組みがありますね。僕は怖いので使ってませんが。もし過去にメールをやりとりした人がアドレス帳をサービスに渡せば、自分が登録しなくても自分とその人の関係性は登録されるわけです。複数の人からそうやってメールアドレスで指されていれば、それを使ってジグゾーパズルの穴を埋めるように、自分がソーシャルグラフの中のどこに居るのか当てられても不思議はないということですね。
この記事では、ごくごく単純な友人関係とメールアドレスだけを使っていますが、ソーシャルネットワーク業者からすれば、これ以外にも誕生日や性別や住所など、参考にできるデータは大量にあるわけで、それらを駆使すれば、より精度よく、「まだ参加していない非会員」についても絞込みができるだろう、ということです。
上の図では人口の30%が会員登録している、というモデルですが、実際にそれ以上の割合で周囲の人がソーシャルネットワークに登録しているような人も増えていくでしょう。登録したプライバシー情報を何にどう使われるか心配だ、という問題は、単に「自分は参加しないから大丈夫」ということではなく、自分が参加しようとしまいと、ある程度節度を持ってデータを使ってもらうように求めていかないといけないのかもしれないですね。
via Staying Off Facebook Won't Protect Your Privacy

「ソーシャルネットワークを避けてても、友達が使っていれば非メンバーの友人関係が推測できる、という研究」への1件のフィードバック

  1. あまり良くわからないけど私もフェスブックやってるけど表示するプロフィール設定の画面にするのがわからないのでどこまで設定すればいいかわかりません。

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