アラン・チューリング版モノポリー

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チューリングテストやチューリング賞に名前を残すコンピューター業界の偉人、アラン・チューリング氏をテーマにしたモノポリーが作成され、販売予約を受け付けています

チャーチ=チューリングのテーゼのチューリング版として広く認識されているチューリングマシンで「アルゴリズム」と「計算」の概念を定式化し、計算機科学の発展に大きな影響を及ぼし、またコンピュータの誕生に重要な役割を果たした。計算機科学および人工知能の父と言われている。
アラン・チューリング – Wikipedia

このチューリング・モノポリーを製作販売するのは、ブレッチェリー・パーク・トラスト(Bletchley Park Trust)という団体。ブレッチェリー・パークは、第二次世界大戦時にイギリス政府がドイツ軍の暗号を解読するために数学者・計算機科学者らを終結させた建物(とその庭)で、アラン・チューリング氏はそこでドイツのエニグマ暗号の解読に大きく貢献しています。
ブレッチェリー・パーク・トラストは、このブレッチェリー・パークの建物と庭園を保存し、第二次大戦での暗号解読と諜報戦への多大な貢献を記録し、またコンピューターと電子的セキュリティの発祥を記念する博物館として運営しています。場所はミルトン・キーンズということなので、ロンドンから日帰りで行けそうですね。
なぜモノポリーか、ということですが、このチューリング・モノポリーには原型があって、チューリングのメンター、マックス・ニューマンの息子ウィリアム・ニューマンが実際にオリジナル版のモノポリーボードをデザインし、チューリングは1950年代にそれで実際に遊び、負けたことがあるとか。このウィリアム・ニューマンの手書きのモノポリーボードは1986年に発見されたあと博物館に寄贈され、今回のチューリング・モノポリーはそれを基に作られています。
チューリング・モノポリーのセット内容は

  • オリジナルの手書きボードのレプリカ
  • チューリングの家族から提供された、未公開のチューリングの写真
  • すべてのゲーム紙幣の肖像はチューリング (本物の10ポンド札の肖像を彼にしようという請願もしているようです)
  • 通常の家とホテルのコマの代わりに、暗号解読者たちが実際に活動したブレッチェリーパーク内の小屋とレンガのコマ
  • オリジナルボードに関するエピソードや、それぞれのマスの地名の解説

ということ。その他にも、モノポリーのあらゆる要素がチューリング氏にちなんでカスタマイズされています。

  • モノポリーで一番高価な土地、メイフェアとパークレーン(イギリス版。オリジナルのアメリカ版ではボードウォークとパークプレースですね)は、ブレッチェリー・パークとチューリングが学んだキングス・カレッジに
  • 電気・水道はエニグマとその解読ツールBombe(ボンベ)に
  • 税金マスはチューリングの隠し金塊に
  • 中央にはチューリングの大学での研究や、主要な計算機科学理論、若き日の写真など
  • 「メイフェアへ行け」カードは、大戦前期、ブレッチェリー・パークに数学者たちを招集した暗号「フローおばさんが病気だ」に
  • お金が得られるチャンスカードは、論文執筆、クロスワード、クリストファー・モーコム賞受賞、などチューリングが賞金を得たイベントに
  • クロスカントリー入賞イベント(チューリングは長距離走が得意でした)のチャンスカード
  • (チューリングの持っていた人形)テディ・ベアのPorgyを探すための探偵費用を支払うチャンスカード

このチューリング・モノポリーの売上は、ブレッチェリー・パーク博物館の維持のために使われるということ。商品化にあたってはGoogle社の支援があったそうで、Googleは最初の1000個を購入したそうです。
価格は29.99ポンド(3800円)、日本への送料は9.5ポンド(1200円)、11月発送予定ということです。
via Play Monopoly as Alan Turing did with new special edition board | The Verge

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