「海外サービスウォッチ」カテゴリーアーカイブ

世界各国のウェブサービスの覇者をまとめた世界地図 World map of dominating websites

Worldmapofdominatingwebsites
Webempiresというサイトが、世界を支配している巨大ウェブサービスはどこか? という疑問に答えるべく、各国で一番トラフィックのある事業者でその国を塗りつぶした世界地図というのを作っています。
イタリアのソーシャルメディア解説者が作った、ソーシャルネットワークの勢力地図というのもあり、このブログでも何度か紹介したり、日本に関してはおかしな点を指摘して訂正してもらったりもしました。
今回の勢力図は、ソーシャルメディアかどうかに関わらず、ウェブサービスとしてのトラフィックを見たもので、ここからはGoogleとFacebookが世界の覇権を争っているというのがわかります。北アメリカやヨーロッパではグーグルが支配的ですが、中近東や東南アジアなど、グーグルよりもFacebookが使われている国も多数存在します。
日本については、ヤフージャパン単体で世界の15位に入ること(ということなので、Alexaを使ってますねこの地図は)、ヤフーとヤフージャパンは厳密には同じとは言えないこと、なども解説されています

Yahoo!以前のディレクトリ、Google以前のロボット検索

東京大学で「ウェブビジネスの歴史」についての講義をしてきましたで公開した講義資料の補足です。
1991年のウェブの登場から、大きなウェブビジネスの登場とその巨大ビジネスに個々のウェブサービスがどのように対応したか、という歴史を、その歴史を生で見てない若者に解説する。という順序を追ったのですが、資料の中で、わざわざ、「Yahoo!が世界初のディレクトリではない」こと、「Googleが世界初のロボット検索ではない」ことを強調するために、それぞれの先行者について紹介しています。
どちらも、ウェブを検索して「世界初」と思われるものを見つけて紹介したわけです。
講義資料中にもありますが、ディレクトリの場合は、1992年に登場したThe WWW Virtual Libraryが最初だという説が有力でした。このサイトは、驚いたことに今も普通に運営してるようなんですよね。
# ちなみに、Yahoo!初期のスクリーンショットはここから使わせてもらいました。Amazonの初期の画面も載っています。リンク先にあるように、この画面を見ても、当時の時点ではこのサイトを世界中の人が使うようになるとは想像できないでしょうねえ。
ロボット検索の場合は、AltavistaとかInfoseekとか、Google登場前にウェブに触れていた人にとってはGoogleが最初じゃなかったことは明らかかもしれませんが、現在のGoogleの広がり方だけ見ていると、Googleが後発から競争に勝って今の地位を得たことは想像できないかもしれません。こちらはディレクトリ検索よりさらに諸説あるのですが、1993年のWandererが、クローラbotを走らせたという意味で最古のもののようです。こちらは現存していないようです。Wandererの作者はどうもその後Googleで働いているようですね。
聴き手が経済学部の学生で、(そもそも起業を目指すかという話は置いておいて)自らプログラミングを覚えて起業する、というより、起業するにしても経営担当となる可能性が高いだろうと考え、一回の講義でいずれ役に立つ何かを覚えておいてもらえるだろうか、と考えました。一つの授業で記憶に残るところなんて良くて1,2個だと思うので、「かならずしも世界で最初に始めた人が、そのコンセプトを世界中に広めたわけではないよ」というのを伝えたかったのが、今は誰も覚えていない最初のプレイヤーを紹介した理由です。
技術者は特にですが、世の中で最初にそれを発明した人に成功してほしい、成功するべきだ、という気持の人も多いのではと思います。しかし、20年無いウェブビジネスの歴史を見ても、多くの成功したサービスは、そのジャンルでの最初のプレイヤーではありません。
既に存在するウェブサービスに良く似たサービスが出た時に批難する声もウェブでは良く出てきます。アメリカ・シリコンバレーで流行したサービスを日本語に持ってくる、いわゆる「タイムマシン経営」に対する批判もその一つかと思います。
もちろん、コードやデザインをそのまま盗用するようなものはダメですが、同じコンセプトだけれども実施方法を変えることで、先行者よりも使いやすかったり、役に立ったりするサービスが出てきて、ユーザー数や人気でも逆転してしまうのはよくあることで、東大の学生に、「それまでまったくどこにもなかったものを一からひねりだすこと(だけ)がウェブビジネスだ」という風には思ってほしくなかったのです。むしろ、それをするサービスが既にあるし、そのサービスへの需要は多そうなのに、ビジネスとしてブレイクしていない、という時にこそ、そのジャンルでもっと良いサービスを作って成功するチャンスがあるのかもしれません。
そして、なんで自分がここのところにこだわったかというと、たぶん、自分の中に「まったく新しいもので成功したい」という願望があり、しかもそれがうまくいってないことへの反省もあるからだろうなあ。と思います。あまり格好のいい話ではないですが。

韓台中国の有力ウェブサービスリスト。英語サービスと比較して

アジアジンの方でセルカン・トトさん(TechCrunchの一連の日本関連記事でご存知の方も多いアジアジンのメンバー)が、「(西洋の)このサービスに対応する日本のウェブサービスは何?」という記事を一年ぶりに更新しています。
細かく見れば異論もあるとは思いますが、そもそも日本語を読めないし読む気も無いような人向けには、『日本には、はてなブックマークというのがあって、それは日本でのdeliciousみたいなものだよ』、という説明のしかたがわかりやすいのは確かです。
その記事を見て、韓国のWeb業界やサービスを英語で説明するというブログKoreaCrunch(“Crunch”はTechCrunchへのリスペクトだそうです)では、西洋のサービスに対応する韓国のサービス、というリストを作られてました。
このリストを見ると、簡単に韓国国内の事業者と海外からの事業者の競合状況などがわかって面白いです。
たとえば、アジアジンの記事では、西欧でいうGoogle的なポジションにはYahoo! Japanが居る、としていますが、韓国ではNaverがそれにあたるようです。同様に、Facebook-Mixi-CyWorld、となりますね。
LinkedInのようなビジネスネットワークのサービスや、Craigslistのようなクラシファイドサービスは、日韓の両国で「匹敵する」と言えるようなサービスが無いとなっており、他所の地域で流行っているからといっても、どんなサービスでも対応して流行するわけではない、というのがわかります。このあたりは文化的な違いが影響しているのではと思います。
Alexaに相当するサービス、で上げられたKoreanClickというサービスは、韓国市場を掴むのに使えそうですね。今回のリスト作りでも、どのサービスがその分野をリードしているかを調べるのに使われたようです。Technoratiに対応するとされるAllBlogというのも同様に調査に使えそうです。
米国のYahoo! Answersといえば、Yahoo!の人気コンテンツの一つでもあり、そもそもシステムの大元はYahoo! Koreaのものからはじまっていたはずですが、本家の韓国ではNaver Knowledge Inが一番人気、というのも面白いです。
twitterは日本語化される前から日本でも人気となりましたが、韓国ではme2dayという他のマイクロブログがトップで、既にNaverに買われているそうです。リストの中にNaverやDaumのサービスが多いというのも感じますね。
KoreanCrunchの中の人の意見というだけなので、コメント欄や今後の訂正があるかは引き続きウォッチしたいと思いますが、こんな感じで中国やその他の地域の比較が出てくると、知らない市場を知るとっかかりにいいかもしれないなと思いました、と書いている間に、台湾と中国から同様のリストが登場しました。
英語圏のサービスと対応する台湾のウェブサービス by f0x’s Vault 101
台湾版は、日本版と韓国版もあわせてテーブルにまとめてあり、たいへん見やすくなっています。
Asianwebservicestablescreenshot
英語圏のサービスと対応する中国のウェブサービス by web2asia
中国のリストの方は、ちょっと勘違いがあって一番有力なもの一つ、じゃなく多数が列挙されているのでその点残念ですが(どれから調べるべきかが外国の読者にわからない)、それでも、この4つの対照表は市場をまたいでの活動に興味のある人にとっては興味深いものではないでしょうか。

deliciousドメインの顛末

さて、トップレベルドメインをうまく活用したdel.icio.usですが、その後サービスの大成功を受けてYahoo!に買収されます。また、最初は入手することができなかった”delicious.com”も、強化された資本の力で手に入れてしまいました。

そうなれば、”delicious.com”のほうが覚えやすいし、ブラウザによっては”.com”を入れなくてもアクセスできるので切り替えてもいいように思うのですが、ユーザがあまりに”del.icio.us”という変な表記の方に慣れたせいか、わざわざ

delicious.com → del.icio.us

の転送を行なっています。面白いですね。

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アイデアの応用

このサービスの応用の一つは、日本の国内線や日本発着便を中心に、日本語で同種の情報を提供したり、SeatGuruと提携して日本語ページを作ったりすることでしょう。

また、同じ座席という範疇では、鉄道や船の座席や寝台・個室などの情報を同様に集めるデータベースサイトというのも考えられるでしょう。コンサートホールや映画館、スポーツ会場の座席についても応用が利くかもしれませんね。

同じ価格・グレードの座席であれば同じ質です、というのが販売側の建前ですから、販売者・主催者のウェブサイトでそこまでの情報を提供することはできないはずです。

サイトに来た訪問者が、その情報で「少し得できる」ような情報を提供できたなら、ウェブサイトの集客のためのよいプロモーションになることでしょう。公式に提供されている情報に、公式には提供できないであろうどのような情報を足すことができるか、というのを考えてみてはどうでしょうか。

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Web2.0 Domain Name Generator(Web2.0っぽいドメイン名ジェネレータ)

Web2.0的なサービスには、ドメイン名の衝突を避けて変な名前のものも多いですが、このジェネレータはそれを揶揄しているところも多少あるかもしれません。

Web2.0 Domain Name Generatorでは、そんな「Web2.0っぽい」名前を提案してくれます。

web2.0-company-name-generator.png

ここでは、生成した名前を使ってドメインが空いているかどうかのチェックにつなげてくれるので、もし気に入った名前が出たらそのままドメインを取得することもできます。このサービスはドメイン販売業者とのアフィリエイトを行なっているわけですね。

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