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州境が違ってたらアメリカ大統領選の結果はこう変わっていた? という地図

Random states of Americaは、州単位で代議員数を奪い合うアメリカ大統領選挙の過去のデータを使った思考実験です。

アメリカの大統領選挙は、2大陣営(まれに第3陣営)が争う部分は簡単でわかりやすいものの、州ごとに争って州の代議員を勝った方が総取りするところはわかりにくく、実際に全得票が少ない方が勝ったりすることもありますね。

このインタラクティブ地図では、群の集まりからランダムに新しい州を作り、合衆国をその架空の州で分割しています。州の形が異なると、その州の中での民主党・共和党の強弱も史実とは別の結果になってしまったりして、得られた代議員の数も変わります。

# 州の名前は中に含まれる群の一つを使っているそうです。なお、首都ワシントン特別区・ハワイ・アラスカに関しては、他と孤立しているとしてそのまま使っています。

実際に結果大差がついたドール氏やケリー氏の負けが覆るようなことはありませんが、ランダムな区割りを何度か繰り返すと、アル・ゴア氏やヒラリー・クリントン氏が勝利していたケースが簡単に出てきます。

[追記] と思っていましたが、下のように最近6回とも民主党が勝っていた区割りも生成されました。区割りが選挙結果に与える影響は、かなり大きいんですね。

ただ、実際の選挙運動では、今ある州の中の情勢を見てどこに予算や応援などのリソースを投入するかを選択し、その結果として接戦州が多数出てきているわけで、もし本当にこのような州の再編があったとしても、そこで行われる大統領選の結果はこの地図で予測したようなものにはならないでしょうね。

この地図、群の集合から新しい州分けを提示する、というアイデアのところが面白いですね。日本でも市町村単位で組み替えて同様の県境を表示してみると、いつもの見慣れた列島がなんだか知らない別世界の国に見えたりするかもしれません。

via Maps Mania

米ドミノピザ、くずれないピザのために道路の穴を直す事業を始める

Paving for Pizza (ピザのための舗装)は、ドミノピザがアメリカで始めたキャンペーン。

「道路の穴、ヒビ、凸凹などは、あなたがドミノピザを家に持ち帰る際にピザに修復不可能なダメージを与えることがあります。ピザの上のチーズが片方に寄ってしまったり、トッピングが落ちたり、ピザが裏返ってしまうことに、私たちは耐えられません。これらの悪路からピザを守るために、全国の街で舗装をお手伝いすることにしました。」

サイトのトップでは、路面の状態の4段階のひどさにあわせて、運ばれるピザがどのようなトラブルに合うかを、ボックス内カメラで撮影したものを見ることができます。

すでにプロジェクトは始まっていて、カリフォルニア州バーバンクテキサス州バートンビルデラウェア州ミルフォードジョージア州アセンズで、自治体と協力して道路を補修したそうです。

工事の車にドミノのロゴが。

直した個所にもロゴ。宣伝効果もあるのかな。ピザを運んでるドライバーからは見えないような気がするけども。

サイトから「自分の街も直しに来てくれ」と依頼を投げられるようになっています。この補修チームが直せる道路の量なんてたかが知れてると思いますが、本来自治体がやるべきだが予算が無かったりして荒れているところに、大企業が宣伝の形で手伝うという形、自社の宣伝をしつつ社会問題にも注目させるという意味ではいいキャンペーンなのではないでしょうか。

ピザのために道路を直す、という無理のある動機も、笑い話としてソーシャルで伝搬しやすいかもしれません。

via Jalopnik

アメリカ各州で最もスペルが間違われる英単語 – beautiful や Supercalifragilisticexpialidocious

グーグル検索の検索動向統計を提供する Google Trends が、「これどう綴るんだっけ?」と検索された英単語を、アメリカの各州ごとにまとめています。

グーグルで検索されるから間違う、というのは必ずしも言えないと思いますが、英語ネイティブであっても自信が無い英単語が良く検索されるであろうことも本当でしょう。

beautiful, resume, schedule, sincerely, canceled などが、二つ以上の州でトップに立った、スペルが難しい英単語、ということのようです。

Supercalifragilisticexpialidocious とは?

さて、その中で気になったのが、テキサス州など6つの州でトップの Supercalifragilisticexpialidocious

辞書を引くと「とても素晴らしい」という意味らしいです。とにかく長いということが特徴の単語。映画「メリーポピンズ」(1964)中の楽曲から一般化した単語だそうで。

映画の歌から一般化した単語で、これだけ検索されるということは、使われているんですね。

Google Trendsチームは2017年も同じようにツイッターで発表しています。

2017年には Supercalifragilisticexpialidocious が2つの州でしかトップではないので、この単語の人気が上がったりしてるのでしょうか。

via Spelling Bee 2018: How to spell most misspelled words in America

カーディーラーで、顧客が「あなたはロボットではないですね?」と訊かれる事案発生 アメリカ・フロリダ州

フロリダの西パームビーチのカーディーラーで、Fiat の新車を買うことにしたマルシ・ロビンさん(Marci Robin)が、膨大な購入資料をサインするなかで「あなたはロボットではないですね?」という「紙」に「ペン」でサインさせられるという事件が発生したそうです。

ディーラーの担当者は対面で次々と必要書類を出してきて、「この書類はナントカのため」と短い説明をする中で、この reCAPTCHA をプリントアウトしたような(というかそのものですね画像からすると)紙も出し、「これはあなたがロボットでないことをはっきりさせるためのものです」と説明したということ。「まじで?」「ええまあ」という短いやりとりの後、それに従ってチェックを入れて返したということですが。

フロリダの方では精巧な人型ロボットが車を買いに来たりして問題になってるのかというと、まだそういう事ではなさそうですね。

ニュースを報じたJalopnikはディーラーの方にも取材しており、このディーラーではすべてのお客に対していつもこれを行っているということ。オンラインシステムに担当者が入力をしながら手続きを進めているのですが、その際に画面に reCAPTCHA が出てくるので、これも印刷し、顧客にチェックしてもらっているそうです。

取材に応じた担当者は、「(個人的には)もしロボットがソーシャル・セキュリティー・ナンバー(マイナンバーみたいなもの)と身分証明書を持ってきたなら売っちゃいますね」とも答えたということ。reCAPTCHA のプリントアウトにチェックさせる現在の手順に関しても、「(Amazon)アレクサとか、電話できて必要事項を話せる女の子もいるでしょ。今後どうなるかなんてわかりませんから」と弁護したそうです。

via Jalopnik

The Waiting Game – 入国収容所の難民を追体験できるブラウザゲーム

ProPublicaニューヨーク公共ラジオ(WNYC)の制作によるブラウザゲーム The Waiting Game は、アメリカに入国して難民申請を出している人たちの体験をできるゲームです。

まずはプレイヤー選択。選べるのは5人。

  • エルサルバドルで、家庭内暴力(DV)から逃げてきた母子
  • バングラデシュで、信仰の異なる相手と結婚していた人
  • コンゴ民主共和国で、抗議活動に参加した学生
  • ネパールで差別に遭ったチベット人
  • 国籍のせいでエチオピアからエリトリアに追放された人

ゲームの選択肢は基本的に「続けるか」(Keep going)、「諦めるか」(Give up)の2択しかありません。自国を脱出するまでは匿われている場所でじっと潜伏していなければいけない日々だし、拘置所や米国に移ってからの収容所では、毎日毎日なんの変化もないまま、刑務官らに人扱いされなかったりまずい食事を出されたりがひたすら続きます。

今回選んだ「デモで政府から目をつけられた学生活動家」の場合は、一度拘禁されて拷問を受けた後、親戚の手配でなんとか釈放されるものの、そのあとさらに学生たちへの弾圧が強まる中で偽造パスポートを入手してアメリカへと逃げることになります。

アメリカに着いてから難民収容所に移されてからも、自国で逮捕された時ほどひどい扱いではなくても、手続きも遅々として進まず、自由のない暮らしは続きます。

あまりに毎日の進捗がなく、陰鬱な描写が続くことから、”Give up”すると、これまで何十日が経過していたか、そしてこの実話の難民が実際に難民認定を受けるまでに何日かかったのか、が表示されます。ゲームなら”Give up”できますが、この待ち続ける生活の中で実際に諦めることができるとしたら、甘んじて逮捕されるとか収容所で狂うとかですかね。

読んでいるだけでも辛いこの体験は、すべて実際に体験してきた難民たちの聞き取りから再構成された内容です。ゲームとして考えると、自由度もなければ嬉しくないイベントばかりのダメなゲームなのかもしれませんが、その自由のなさや辛さこそが、実際に難民の人たちに起こった/起こっている事だ、という意味で、リアルなゲームとも言えます。

共同でこのゲームを制作した WNYC ラジオの関連ニュースはこちら。

via Colorlines

米アマゾン、「車のトランクへ配達」する Amazon Key In-Car オプションを先行実施

Amazon Key In-Car は、Amazon の配達人がユーザーの車の鍵を開けて荷物を入れることで不在時でも受け取りを可能にするという新サービスです。

なんで配達人が車の鍵を開けられるか、のところですが、リモート開錠に対応したインターネット接続サービスを持つ車種が既に存在していて、サービス経由で鍵を開ける権限を与えられるということですね。サイトによれば、シボレー、ビュイック、GMC、キャデラック、ボルボの2015年式移行の車は、おおむね対応しているのだとか。

現在は、これらの車のオーナーで、実験中の都市に住んでいて、Amazonプライム会員である場合、という制限がつくものの、既に利用している顧客がいるそうです。

米アマゾンでは、スマートロックを使った家庭向けに、家の鍵を一時的に開けて荷物を中に配達する、というのを昨秋からやっているということ。

今回の新配達方式、マンションの宅配ボックスでも、コンビニエンスストア預かりでもなく、車を使うというあたりアメリカらしいソリューションかもしれないですね。車から降りる時にカーナビやカーステレオを取り外して持ち帰らないと、ガラスを割られて盗まれてしまう、というような地域では、アマゾンの箱が車内にあるのはマズイとは思いますが。

日本でも車社会の地域では、追加投資のない宅配ボックス替わりとしてうまくいくのかもしれません。

via VentureBeat