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カーディーラーで、顧客が「あなたはロボットではないですね?」と訊かれる事案発生 アメリカ・フロリダ州

フロリダの西パームビーチのカーディーラーで、Fiat の新車を買うことにしたマルシ・ロビンさん(Marci Robin)が、膨大な購入資料をサインするなかで「あなたはロボットではないですね?」という「紙」に「ペン」でサインさせられるという事件が発生したそうです。

ディーラーの担当者は対面で次々と必要書類を出してきて、「この書類はナントカのため」と短い説明をする中で、この reCAPTCHA をプリントアウトしたような(というかそのものですね画像からすると)紙も出し、「これはあなたがロボットでないことをはっきりさせるためのものです」と説明したということ。「まじで?」「ええまあ」という短いやりとりの後、それに従ってチェックを入れて返したということですが。

フロリダの方では精巧な人型ロボットが車を買いに来たりして問題になってるのかというと、まだそういう事ではなさそうですね。

ニュースを報じたJalopnikはディーラーの方にも取材しており、このディーラーではすべてのお客に対していつもこれを行っているということ。オンラインシステムに担当者が入力をしながら手続きを進めているのですが、その際に画面に reCAPTCHA が出てくるので、これも印刷し、顧客にチェックしてもらっているそうです。

取材に応じた担当者は、「(個人的には)もしロボットがソーシャル・セキュリティー・ナンバー(マイナンバーみたいなもの)と身分証明書を持ってきたなら売っちゃいますね」とも答えたということ。reCAPTCHA のプリントアウトにチェックさせる現在の手順に関しても、「(Amazon)アレクサとか、電話できて必要事項を話せる女の子もいるでしょ。今後どうなるかなんてわかりませんから」と弁護したそうです。

via Jalopnik

The Waiting Game – 入国収容所の難民を追体験できるブラウザゲーム

ProPublicaニューヨーク公共ラジオ(WNYC)の制作によるブラウザゲーム The Waiting Game は、アメリカに入国して難民申請を出している人たちの体験をできるゲームです。

まずはプレイヤー選択。選べるのは5人。

  • エルサルバドルで、家庭内暴力(DV)から逃げてきた母子
  • バングラデシュで、信仰の異なる相手と結婚していた人
  • コンゴ民主共和国で、抗議活動に参加した学生
  • ネパールで差別に遭ったチベット人
  • 国籍のせいでエチオピアからエリトリアに追放された人

ゲームの選択肢は基本的に「続けるか」(Keep going)、「諦めるか」(Give up)の2択しかありません。自国を脱出するまでは匿われている場所でじっと潜伏していなければいけない日々だし、拘置所や米国に移ってからの収容所では、毎日毎日なんの変化もないまま、刑務官らに人扱いされなかったりまずい食事を出されたりがひたすら続きます。

今回選んだ「デモで政府から目をつけられた学生活動家」の場合は、一度拘禁されて拷問を受けた後、親戚の手配でなんとか釈放されるものの、そのあとさらに学生たちへの弾圧が強まる中で偽造パスポートを入手してアメリカへと逃げることになります。

アメリカに着いてから難民収容所に移されてからも、自国で逮捕された時ほどひどい扱いではなくても、手続きも遅々として進まず、自由のない暮らしは続きます。

あまりに毎日の進捗がなく、陰鬱な描写が続くことから、”Give up”すると、これまで何十日が経過していたか、そしてこの実話の難民が実際に難民認定を受けるまでに何日かかったのか、が表示されます。ゲームなら”Give up”できますが、この待ち続ける生活の中で実際に諦めることができるとしたら、甘んじて逮捕されるとか収容所で狂うとかですかね。

読んでいるだけでも辛いこの体験は、すべて実際に体験してきた難民たちの聞き取りから再構成された内容です。ゲームとして考えると、自由度もなければ嬉しくないイベントばかりのダメなゲームなのかもしれませんが、その自由のなさや辛さこそが、実際に難民の人たちに起こった/起こっている事だ、という意味で、リアルなゲームとも言えます。

共同でこのゲームを制作した WNYC ラジオの関連ニュースはこちら。

via Colorlines

米アマゾン、「車のトランクへ配達」する Amazon Key In-Car オプションを先行実施

Amazon Key In-Car は、Amazon の配達人がユーザーの車の鍵を開けて荷物を入れることで不在時でも受け取りを可能にするという新サービスです。

なんで配達人が車の鍵を開けられるか、のところですが、リモート開錠に対応したインターネット接続サービスを持つ車種が既に存在していて、サービス経由で鍵を開ける権限を与えられるということですね。サイトによれば、シボレー、ビュイック、GMC、キャデラック、ボルボの2015年式移行の車は、おおむね対応しているのだとか。

現在は、これらの車のオーナーで、実験中の都市に住んでいて、Amazonプライム会員である場合、という制限がつくものの、既に利用している顧客がいるそうです。

米アマゾンでは、スマートロックを使った家庭向けに、家の鍵を一時的に開けて荷物を中に配達する、というのを昨秋からやっているということ。

今回の新配達方式、マンションの宅配ボックスでも、コンビニエンスストア預かりでもなく、車を使うというあたりアメリカらしいソリューションかもしれないですね。車から降りる時にカーナビやカーステレオを取り外して持ち帰らないと、ガラスを割られて盗まれてしまう、というような地域では、アマゾンの箱が車内にあるのはマズイとは思いますが。

日本でも車社会の地域では、追加投資のない宅配ボックス替わりとしてうまくいくのかもしれません。

via VentureBeat

{ key : values } – 企業文化で転職したいエンジニアチームを探せるサイト

{ key : values }という、いかにもプログラマー向けのサイトですという名前のついたこのサイトは、企業や開発チームの文化から(主に英語圏の)転職先を探すことができるというサイトです。

エンジニアを求人している企業やチームは、トップページにある様々な「価値」から、自分たちが大切だと思うものを上から8つ選び、申し込みをします。

サイト上を訪れたエンジニアが、自分にとって大切だと思う条件を選ぶと、選んだ条件を大切に考えている企業がリストアップされる、という仕組み。

「文化・価値」は大きく7つのカテゴリに分かれています。「チームの多様性」「イノベーティブ」「ワークライフバランス」「ランチを一緒に食べる」「ペアプログラミング」「最先端の技術」「離職率の低さ」「エンジニア駆動」「創業者がエンジニア」など、40個ぐらいの項目が並べられています。

1つだけ選んでも何かしらリストは出てきますが、企業側が選ぶのも最大8個ということなので、8つほど選んでみた状態がこちら。

選んだ「価値」が多く共通する企業のロゴと、その企業が今何件の求人をしているか、が表示されます。企業をクリックすると、さらにその企業の詳細や、企業サイト・ソーシャルアカウントなどの情報が出てきます。

人は誰も「これが大切」という譲れない点があって仕事や職場を選んでいるものと思います。その大切なポイントが社員と企業でずれていたら後々不幸なすれ違いが起こるでしょうから、企業文化で転職先を探すというのも、「給料がいい」とか「家から近い」とかだけではなく、大事なことではないでしょうか。「全然存在を知らなかったけど共感できる企業」を探せるという意味でも面白いと思いました。

サイト掲載の条件は、現在実際に求人していることと、求人において年齢やジェンダーなど様々な差別条件による排除をしていないこと、のみ。今のところは、サイトを開設した Lynne Tye にメールで申し込むようです。ざっと見ても料金については書いてありませんでした。とりあえずは知名度獲得が先なんでしょうかね。

アメリカや英語圏でエンジニアを募集している企業は、掲載を検討してみてもいいのではないでしょうか。

via Hackernoon

ダークウェブ上の麻薬の売人が、世界ヒゲ選手権参加のため渡米して逮捕される

Tor など匿名化技術を使ってアクセスする「ダークウェブ」内のeBayのような売買掲示板 Dream Market においてビットコインと引き換えに麻薬をオンライン販売していたフランス人が、初めてのアメリカ入国を試みて到着した空港で米麻薬取締局(DEA)に捕まった、というニュースが流れてきました。

面白いのは、アメリカに行った理由が「世界ヒゲ選手権(The World Beard and Moustache Championships)」に参加するためだったというところ。

サイトによれば、今月9月の月初めに、テキサス州オースティンでたしかに大会が開催されていたようです。

逮捕の経緯

マイアミヘラルド紙によると、この38歳のフランス人ギャル・ヴァレリウス氏(@vallerius)は、アトランタ空港の入国管理において逮捕され、没収されたPCからは闇掲示板でのユーザー名OxyMonster(管理者権限のあるもの)、Torブラウザ、Dream Marketへのログイン/パスワード情報、そして$500000 の価値のあるビットコイン、が見つかったという事。

空港で逮捕できたのは、当局が既にこのヴァレリウス氏を特定できていたからです。OxyMonster によってフランスからアメリカに送られた麻薬の対価として支払われたビットコインのほとんどが、取引所 LocalBitcoins の彼の口座に流れていることを特定し、続いて彼の Twitter や Instagram アカウントを検索、これら表の顔の書き込みと、ダークウェブのフォーラムでの裏の書き込みの文章から、語彙や文の区切り、書き方の癖や時々入ってくるフランス語、など、多くの共通点を発見したと。

アメリカに来るとわかった時点で、逮捕の準備はできていたということですね。

世界ヒゲ選手権

本人がどれぐらい危機感を持っていたのかは、裁判もまだなのでわかりませんが、ガーディアン紙によれば、2年前のオーストリアでの大会にも参加していたということ。ツイッターのプロフィールには、この時の「ヒゲ世界8位」や今年の「ヒゲ欧州5位」が誇らしげに書かれています。

今年の大会主催者によれば、面識はないものの、ヒゲ者としてオンライン上での存在は認識していたそうです。Beard Wars(ヒゲ戦争)というオンラインアプリ上の投票コンテストで、こちらは”Barba”というニックネームで参加していたそうですが、会員同士の投票で決まるランキングで、後から参加したこのユーザーBarbaが、ぐんぐんと得票を伸ばし、1,2位をぶっちぎりで逆転したことがあったそう。この Barba のヒゲ写真と不自然な得票数について良く覚えていた主催者は、逮捕されて大会に来られなかった「コンピューターに詳しいであろう」逮捕者が Barba だとすぐ思い当たったのだということ。Tor まで使ったかどうかはわかりませんが、おそらくダミーアカウントを量産して自分に投票させたのでしょうね。

気になる世界ヒゲチャンピオンですが、こちらが結果ページになります。ヒゲのスタイルによって27ものカテゴリーがあるそうで、

逮捕された彼が参加する予定だった「自然なアゴヒゲ、30.1-45cm部門」の上位者は、こんな人たちでした。

# リンク先ではアニメーションgifで動いているので、もっと面白いですよ

ということで、ダークウェブの犯罪の話から、思いもかけずヒゲの立派さで世界を争う人たちのことを知ってしまいました。27の部門ごとに上位3名のヒゲが見られるのですが、なるほどいろいろな種類のヒゲがあるもんだなあ、と。

via Miami Herald

「運転席のコスプレ」で運転する謎のバン。無人運転車への人々の反応を見てる?

バージニア州アーリントンで先週、街中を普通に走る”無人運転車”が、テレビ局関係者によって発見されました。まだテストコースでの実験段階のはずの無人車が一般道を走っているなんて、と追跡した記者が目にしたのは、本物そっくりの座席を着た、人間椅子のコスプレイヤー。上半身が座席で、下半身は半ズボンという半席半人の怪人です。

ツイッターでそのファーストコンタクト動画が流れています。

「あなたは誰?」「何をしてるのか?」「ニュース局です」「ちょっとお話聞かせてもらえますか?」などと話しかけているのは、NBCテレビ・ワシントン支局のスタッフ。座席男は一言も発せず走り去ったということ。

上記ツイッター動画がネットで大きく広まった後の今週、NBCテレビは続報で一応の謎解きを出しています。

NBCは、ネットを含め各所に問い合わせをしていたようですが、そんな中でバージニア工科大の中の人から電話で情報提供が有ったということ。

その電話によれば、コスプレ運転席男の活動は、バージニア工科大が行う自動車に関する研究の一環で、「実世界の反応を見るために行っている」ということ。研究の詳細は明かされず、大学としては「市の担当局には届け出ている」と語ったそう。州の運輸局はこの実験を知らず、地元警察は「驚いた」と回答したそうです。

個人でこういうイタズラをする人は居て、YouTube に動画も上がってたりするのですが、大学が研究でやってるんですね。これから自動運転車が普及したら、街は有人運転と無人運転が混在する時代になるわけで、そのあたりを見越して何か調べたいと思っているのかもしれません。

via Ars Technica