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ephemeral – AWS Lambdaで古いツイートを自動削除

1年半ちょっと前にノマド・フリーランサーとなったビッキー・ライさん(Vicky Lai, @hivickylai)が公開したのは、過去のつぶやきがひたすら溜まっていくツイッターを、最近書いたことだけが共有される場所に作り替えるスクリプト ephemeral 。しかも、AWS Lambda の無料枠で動いてしまいます。

“ephemeral”は「束の間、短期間の」といった意味の単語で、発信した内容が後で消えてしまうようなサービスを形容するのにもつかわれますね。共有した写真が消える Snapchat もそうですし、つい先日発表されたGmail の「自動消滅メール」機能なんかもエフェメラルと言えそうです。

ライ氏はブログ記事”Why I’m automatically deleting my old tweets using AWS Lambda”(古いツイートをAWS Lambdaで自動削除する理由)の中で、家具や過剰な衣服や書籍、子供の頃のおもちゃや書いた絵などを捨て、カバン一つで好きなところに行けるミニマリスト的な生活に移行する中で、何年も前のある時点で思い付きでつぶやいたことを一字一句違えずに復元できることは重要ではないのでは、と思い至ったそう。

(ライ氏にとってのtwitterは)今を友達と共有するためのツールであり、であれば、一定期間より前のツイートは残らない方がいいのでは、と、今回のようなツールを開発し、実際に使うようになったということのようです。ライ氏のツイッターアカウントを見ると、今は15個のツイートだけが残って見えます。

セットアップ

使い方は、golang のソースコード中に Twitter API のキー等を埋め込み、提供されている シェルスクリプトでビルド&デプロイするだけ。Anaconda という golang のtwitter APIハンドリングライブラリのおかげか、コードはとても簡潔に見えます。

エフェメラルなソーシャルメディアの利用

長いことツイッターを使っていると、昔と今では考え方が違うこともあるし、今なら賛成できないようなことをつぶやいているのを見つけたり見つけられたりしてしまうかもしれません。いつか何かで炎上した時に、過去に遡って言ったことを発掘されたりするであろうことも、実際のネット炎上を見れば想像できてしまいます。昔のツイートを残すことによる不利益はたくさんありそうです。

実際、頻繁にアカウントを捨て、新しいアカウントを作ることで過去との連続性を消してしまうユーザーもいます。ライ氏のように割り切って「今だけを今の友人に伝える」ツールとしてツイッターを使うのが合う人もいるでしょうね。

ツイッターに限らず、ソーシャルメディアで過去にした発言やイイネ等が解析され、嗜好の分析や確度の高い広告表示等に使われている状況では、あえて自分が公開したコンテンツを一時的なものに留めることの利点もあるでしょう。広告で食べているソーシャルメディアの運営側からすれば面白くはないアイデアでしょうけれど。

グーグル検索に見つかったら、ただちに自身を削除する自動消滅掲示板

Matthew Rothenbergさん(@mroth)によってGithub上に公開されているUnindexed (=インデックスされない)は、markdown形式などで書き込めるシンプルなウェブ掲示板のスクリプトですが、ページがグーグルの検索結果に登場したことを検知したとたんに自分自身を削除してしまいます。

unindex

グーグル検索が気づいた瞬間に「この掲示板は自動的に消滅する」ように作られていて、このスクリプトのデモとして実際に公開されていた掲示板は、公開後22日で検索結果に現れるようになり、デモサイトも410エラーで終了となっています。

掲示板にコメントした利用者は、積極的にそれをシェアすることを勧められますが、シェアすることによってグーグルのインデックスに載りやすくもなり、最終的にはサービスごと、すべてのコメントが消えてしまいます。

そもそもグーグルに「インデックスしないでくれ」と指定することは可能なので、本当にそれが目的であればこんな作り方をする必要は無いのですが、ご本人によるプロジェクトの解説によれば、「ウェブの持つ儚さとしつこさという性質の実験」ということだそうです。

via Waxy via Boing Boing

誰もいなくなった世界でスケートボードする動画

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“Urban Isolation”(都会の孤独)と名づけられた動画、ロサンゼルスの街中でスケートボードをする男を映したものですが、ロサンゼルスのイメージとは違い、車でいっぱいのはずのハイウェイには一台の車も通らず、どこまで行っても誰もいない世界となっています。

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文明が滅びた中でスケートボードをしているような、SF的な感覚。

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「いったいどうやってこんなすごい映像を作ったんだ?」というコメント欄での質問に対して、作者のラッセル・ホートンさん(Russell Houghten)は、「Adobe After Effects でたくさんのマスキング処理をしたよ」と答えています。手作業で動画中の車を全部消したということですね。どれぐらいの手間が掛かるのか、ちょっと想像がつきません。

今は動画から車や人を自由に消せてしまうという時代なんだ、ということの強力な実例でもありますね。

動画の終わりには再び世界に車が戻ってくるのですが、ちょっとほっとした感じがします。

via Urban Isolation – Skateboarding in an empty Los Angeles | Ufunk.net

不要な通行人などをビデオから消す技術

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マックス-プランク・コンピュータサイエンス研究所(MPI Infomatics)のミゲル・グラナドス氏らによる論文“How Not to Be Seen – Object Removal from Videos of Crowded Scenes”は、動画の中から手前の邪魔な人物や物体を自動的に削除する、という研究発表です。動画加工の研究なので、YouTubeでその発表を見ていただくのが一番わかりやすいでしょう。

例えば、博物館の中を歩いている人たちの動画から、手前を右から左に横切っている女性だけを消し去っています。女性が横切ることで隠れていた部分の奥の男性の動きなどは、他の(すれ違っていない時の)フレームから持ってきたものを使って、自然な感じで合成しています。(動画の冒頭20秒)

こちらでは、二人組のストリートミュージシャンの前を横切る歩行者2人を、ビデオから消し去っています。(動画で4:04ぐらいから)

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動画をよく見ると、後ろのお店のガラスに移りこんだ歩行者は消えていないのがわかります。

動画の最後では、彼らのツールを使う加工者が明示的に、合成が完璧でない場所と、どの時点のどこの画像を参考とするかをソフトウェアに対して指定することで、より自然さを高めることもできる、と伝えています。

静止画を加工して、写真等から不要な人物を消すサービスというのを以前にこのブログでご紹介したことがあり、これが2006年の話です。静止画でできるようになったことは、いずれ時間が経てば動画でもできるようになる、というのは、今回のものに限らずいろいろな画像加工に当てはまるものですが、7年でこれだけ進歩があったとすれば、さらに7年後にはもっと自然でびっくりするような動画加工の技術が出てきたり、今回のような技術が一般化して、PCやスマートフォンで誰もが使えるようになったりするのかもしれません。写真やビデオの証拠能力、みたいなものも、今ほどは絶対視されなくなるかもしれませんね。(注: 動画から消す技術についても、先行の研究があったり、より限定された状況ながらリアルタイムで削除するようなものもあったりします。今回の発表も、多数の研究者のチャレンジの中の一歩で、突然にまったく出来なかったことが出来るようになったわけではありませんが)

テレビのニュース映像などでも、伝えたい対象を見せるために、こういった技術で関係の無いものを取り除くということが日常的に行われるようになるのかもしれません。そういった加工をされた映像を事実として伝えることはどうなんだ、という問題も出てきそうですね。

via Gizmag

TwitWipe ツイッターの過去つぶやきを全部消してくれるサービス

秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ : ツイッターを一からやり直したい人のためのUnfollowEveryoneで、followした人を全部外してツイッターをやりなおすサービスを紹介しましたが、肝心の過去のつぶやきが残っていては、真にやりなおしとは言えないですね。
というわけで、過去につぶやいたすべてのツイートを思い切りよく削除してくれる便利サービスがTwitWipe
Twitwipelogo
“Sign in with Twitter”ボタンを押して、転送されたTwitterのOAuthページから許可を与えると、過去のつぶやきを一個ずつ消してくれます。50個ほど書いてあったテストアカウントを使ってためしたところ、数分で全部消えました。
パスワードの入力を要求する(=OAuthを使ってない) TweetBomb というのもありましたが、TwitWipeの方がいいでしょうね。念のために、使ったあとはツイッター側でTwitWipeに与えた許可を消しておくのがいいかもしれません。
UnfollowEveryoneとTwitWipeの二つをつかえば、同じアカウントでまっさら状態からツイッターを再開できる、というわけです。(アカウント名が変わっても良ければ、作り直せばよいだけですけど)

ツイッターを一からやり直したい人のためのUnfollowEveryone

UnfollowEveryoneは、Twitterでfollowした相手を一度に全部消すことができる、というだけの単発のサービスです
Unfolloweveryone
ツイッターのユーザー名とパスワードを入れると、「本当に消しますか?」と聞かれ、
Unfolloweveryoneconfirmation
続行すると、フォローした人を全員アンフォローしてくれます。
Unfolloweveryonedone
すっきりさっぱり
Twitterallunfollowed
過去のことは忘れて、新しいユーザーをフォローしましょう。
本当に使う人がいるかどうかわかりませんが、サービスはTwitterのパスワードをそのまま渡す仕組みなので注意してください。Twitter側で普段使わないパスワードに変更した上で利用して、終わったらまたパスワードを変更。それでも、パスワードを渡した瞬間に悪用される危険はあるので。