「可視化」タグアーカイブ

超大陸パンゲア上での日本の場所を特定できるサイト

イアン・ウェブスターさん(Ian Webster)の制作したAncient Earth globeは、太古からの地球の大陸移動をブラウザ上で閲覧できるというサイトです。

昔の大陸の地図に、今の国境の線が引かれていて、2億年前の大陸のどの部分が、今どの大陸や島になっているのか、というのを追うことができます。右上の検索ボックスに”Japan”など地名を入れると、今その場所になっている当時の陸地の位置が表示されます。

# 学問的に今までわかっている範囲での予想、であることはもちろんですが

キーボードの左右のカーソルキーで、年代を移動することができて、これで連続で切り替えていくと、大陸がどのようにわかれて、今のような大陸の配置になったのか、が見て取れます。

ウェグナーの指摘した海岸線の形の類似しているところの人には興味深い大陸移動説やパンゲアですが、現在の地名や国名から太古の昔の位置を見ることができると、世界のいろいろな場所の人にとっても興味を喚起することができるかもしれないですね。

via The Verge

イギリスの交通違反の悪質な地域を可視化したインタラクティブ地図

イギリス交通違反多発地域(The UK's Driving Offence Hotspots)は、交通違反のデータを基に、どの地域(警察管轄)で交通違反が多いかを可視化した地図です。

上は、速度超過違反を選んだ場合。運転手1万人あたりの違反件数が多いほど、濃い赤色で表示されるようになっています。

7つのカテゴリー別の地図と、全部を合わせた総合の地図を選ぶことができます。総合で1位となったのは、南西部のエイボン・サマーセット地域。個別にみるとスピード違反で1位の地域のようですが、スピード違反の件数が他の違反よりも桁違いに大きいのが効いているように見えます。

免許不携帯と不注意運転の両方で1位なのはスコットランド。運転中の携帯電話利用はロンドンが1位、あたりは、なんとなくイメージからわかる気もします。信号無視の件数が2位以下を引き離して多いレスターシャーは、なんかあるんですかね。

2016-2017年度のデータを各警察署などから集めたということで、データも公開されています。公開データを使った可視化で、注意喚起としてもいいですね。

via Maps Mania

太陽発電だけで国中の電気を支えようとしたとき必要な面積を可視化したインタラクティブな世界地図

“Area of Solar Panels Needed to Power a Country”は、世界各国の消費電力を賄うために必要な電気を、もし全部ソーラーパネルで発電しようとしたら、どんな広さになるか、というのを可視化してくれるページです。

下の世界地図から国を選ぶと、その国の地図と、その上に必要なソーラーパネルが占める面積が正方形の集合で表されます。

人口密度が高いのか、電力消費が多いのか。一番効いてるのは日照量の少なさかもしれません。

大きな国はいいですね。

人口が少なかったり、そもそも電気を使わないライフスタイルの国だと、こんな割合でも電気が賄えてしまうんですね。

87%の国は、国土の5%以下の広さで、すべての電力を賄えるそうです。このサイトの調査では日本は8%ということ。山だらけの日本で8%はかなり困難かも。

また、国土すべてにソーラーパネルを敷き詰めても足りないのは、シンガポール、香港、バーレーンの3国だということ。

もちろん、これから先の発電効率の進化もあるので、消費電力が増えすぎないように気を付けていけば、必要な面積は漸減していくことが期待できるのでは。

# 計算に使われたデータ、発電効率等の数字は、リンク先記事の末尾で提示されています。

via Maps Mania

[可視化] ヨーロッパ各国で「子供の恋人が○○人でも気にしないか?」を訊ねた結果の地図

reddit の地図セクションで bezzelford さん発表したヴィジュアライゼーション。

この地図は、「あなたの子供が黒人と付き合っていたとして、問題ない(comfortable)と思いますか?」に対する回答で、問題ない人の割合が高いほど緑に、低いほど赤に塗り分けられています。

緑が濃い国ほど、気にしていないということですね(あるいは「気にしてないように振る舞う」可能性もなくはないですが)。同じヨーロッパと言っても、8割は気にしないスウェーデンやイギリスの寛容さと、7割が気にするチェコ・スロバキア・ブルガリア等では大きく違うことが見て取れます。

ヨーロッパで黒人がどう扱われようと、日本人の自分には関係ない? ではこちらはどうでしょう

「あなたの子供がアジア人と付き合っていたとして、問題ない(comfortable)と思いますか?」への回答。

黒人とアジア人の許容度の差は平均で5%ぐらいなので、「子供の交際相手として黒人はだめだがアジア人ならOK」という人の割合は、ヨーロッパ人が20人いる中で1人ぐらいということなんでしょう。人種差別の少ない社会は、日本人にとっても助かる社会と言えるのでは。

reddit のコメント欄では、「国によってその国の言葉で訊ねただろうから、翻訳のニュアンスが違うせいでこんな差がついたのでは?」と言った意見も出ています。「さすがにこんなひどくないだろう」という人もいれば「私も○○人だが、○○人の多くはレイシストだ」みたいな人も。

また、「アジア人(Asian)と言っても国によってさまざまで、たとえばイギリス人ならインドやパキスタン人を最初に思い浮かべるのでは?」とか、「そんなことはない、中国人や日本人をまず思いつく」という議論もありました。

元の投稿では、イスラム教徒、ユダヤ教徒についての地図もあります。

元データについて

このデータ、適当なアンケート結果ではなく、EU が実施した「EU における差別 2015年」という大きな調査 [pdf] の中の一部のようです。

24ページ目に、地図を塗り分けた元データの表があります。

東欧諸国の方で興味深いのは、「子供の恋人が白人だったら?」という質問ですら、「問題ない」が90%を割るところがいくつもあるところで、仮定の質問でも子供の恋人なんて考えたくない、のかもしれません。(ちなみにEU平均でも92%)

デマが社会に広がっていくモデルを体験できるインタラクティブな図

Post-truth は、ポスト真実がソーシャルネットワーク上でどのように広がっていくかを、簡単なモデルでシミュレートできるサイトです。

図は人々がソーシャルネットワーク等でつながっている状態を示しています。丸が人で、丸と丸をつなぐ線がソーシャル上の友人関係。

濃い紫の人は詳しい人(Aware)、薄い紫の人は詳しくない人(Unaware)で、右下のスライダーで社会にいる人たちがどれぐらいその問題について詳しいか、を調整できます。

その上で、ネットワーク上のどこかにデマ(=「感情に訴えたポスト・トゥルース」)を投入すると、それをさらに自分の知人にシェアする人(赤色)と、シェアしない人(白色)に分かれます。

判っている黒紫の人が多い問題では、デマはなかなか広がりません。問題に詳しくない薄紫の人が多いと、あっという間に赤色が広まっていき、世の中の多くの人がそのデマに触れることとなります。その人本人が信じるかどうかはともかくとして、「友達が何人も言っていた」事になってしまうわけです。

このシミュレーターで何度か遊んでみると、デマを広げて社会を真っ赤にするためにはどうしたらいいか、もわかってきます。色が薄くて(=理解が浅くて)、色が薄い友人を多く持つ人にデマを投下すると良く広がっていくわけです。また、一度の投下ではあまり広がらなくても、別のところに2度、3度と投下し続けると、ある時うまく伝搬して広がっていったりもします。

社会の中で詳しい人を増やすことはもちろん対策になるのですが、どんな問題に対しても人を詳しくする、というのは実際問題不可能でしょう。となると、あとできることは「良く知らない事は広めない」かと思いますが、驚きをもって共有したい嘘ニュースが多数流れてくるソーシャルネットワークでそういう態度を取れる人は多くなく、その結果としてデマが途切れることは無いのかもしれませんね。

Map the Impact – アメリカ各地域の移民率や納税額、起業数を見られるインタラクティブ地図

ウェブサイト New American Economy (アメリカ新経済)Map the Impact は、アメリカ合衆国の各州・各下院選挙区における移民の数や、移民がその地域の経済に与えている影響を記したインタラクティブな地図です。

たとえばシリコンバレー北側の地域14を選んだ状態がこちら。

Immigrants(移民)って、アメリカに住む人はほとんど移民じゃないの、という話もありますが、この地図においてはアメリカで生まれた人と、生まれた後でアメリカに来た人、という分類をしているようです。そして、移民の割合、移民が収めた納税額の合計、移民の経済消費規模、移民の起業家数、全区の中で移民の率が高い方から何位になるか、が表示されます。

シリコンバレー周辺のように、1/3から半分近くの人が海外生まれ、という地域もあれば、2-3%しか海外生まれがいない地域も中南部には大きく広がっています。

「アメリカに(行ったが|住んだが)こうだった」「差別に(あった|あわなかった)」という体験談一つとっても、行った州や地域によってその状況は様々でしょう。この Map the Impact の移民という切り口も、地域によって様々である政治指向や移民への姿勢を知るための一つの資料となるかと思います。

via Maps Mania