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州境が違ってたらアメリカ大統領選の結果はこう変わっていた? という地図

Random states of Americaは、州単位で代議員数を奪い合うアメリカ大統領選挙の過去のデータを使った思考実験です。

アメリカの大統領選挙は、2大陣営(まれに第3陣営)が争う部分は簡単でわかりやすいものの、州ごとに争って州の代議員を勝った方が総取りするところはわかりにくく、実際に全得票が少ない方が勝ったりすることもありますね。

このインタラクティブ地図では、群の集まりからランダムに新しい州を作り、合衆国をその架空の州で分割しています。州の形が異なると、その州の中での民主党・共和党の強弱も史実とは別の結果になってしまったりして、得られた代議員の数も変わります。

# 州の名前は中に含まれる群の一つを使っているそうです。なお、首都ワシントン特別区・ハワイ・アラスカに関しては、他と孤立しているとしてそのまま使っています。

実際に結果大差がついたドール氏やケリー氏の負けが覆るようなことはありませんが、ランダムな区割りを何度か繰り返すと、アル・ゴア氏やヒラリー・クリントン氏が勝利していたケースが簡単に出てきます。

[追記] と思っていましたが、下のように最近6回とも民主党が勝っていた区割りも生成されました。区割りが選挙結果に与える影響は、かなり大きいんですね。

ただ、実際の選挙運動では、今ある州の中の情勢を見てどこに予算や応援などのリソースを投入するかを選択し、その結果として接戦州が多数出てきているわけで、もし本当にこのような州の再編があったとしても、そこで行われる大統領選の結果はこの地図で予測したようなものにはならないでしょうね。

この地図、群の集合から新しい州分けを提示する、というアイデアのところが面白いですね。日本でも市町村単位で組み替えて同様の県境を表示してみると、いつもの見慣れた列島がなんだか知らない別世界の国に見えたりするかもしれません。

via Maps Mania

太陽発電だけで国中の電気を支えようとしたとき必要な面積を可視化したインタラクティブな世界地図

“Area of Solar Panels Needed to Power a Country”は、世界各国の消費電力を賄うために必要な電気を、もし全部ソーラーパネルで発電しようとしたら、どんな広さになるか、というのを可視化してくれるページです。

下の世界地図から国を選ぶと、その国の地図と、その上に必要なソーラーパネルが占める面積が正方形の集合で表されます。

人口密度が高いのか、電力消費が多いのか。一番効いてるのは日照量の少なさかもしれません。

大きな国はいいですね。

人口が少なかったり、そもそも電気を使わないライフスタイルの国だと、こんな割合でも電気が賄えてしまうんですね。

87%の国は、国土の5%以下の広さで、すべての電力を賄えるそうです。このサイトの調査では日本は8%ということ。山だらけの日本で8%はかなり困難かも。

また、国土すべてにソーラーパネルを敷き詰めても足りないのは、シンガポール、香港、バーレーンの3国だということ。

もちろん、これから先の発電効率の進化もあるので、消費電力が増えすぎないように気を付けていけば、必要な面積は漸減していくことが期待できるのでは。

# 計算に使われたデータ、発電効率等の数字は、リンク先記事の末尾で提示されています。

via Maps Mania

すべての病死が治ると人類の寿命はどうなるか? を試せるサイト

自然死が根絶したら平均寿命はどうなるか? (Life expectancy if natural death was eliminated)というサイトでは、老衰を含むあらゆる病死に治療法が見つかったとしたら、人は何で死ぬのか、どれぐらい長生きするのか、という思考実験を実際に試すことができます。

[Start]ボタンを押すと、開始時からの経過年(Year)がすごい勢いで増えていき、黄色の笑顔マークの中から、少しずつ事故で死ぬ人が現れます。マークの下の数字は、その人が死んだときの年齢。

事故の種類は下のアイコンで列挙されていますが、左上から右に、交通事故、銃で撃たれる、火災、階段からの落下、溺死、銃の事故、はしごから落ちる、飛行機事故、大竜巻、洪水、犬の攻撃、地震、落雷、です。

現在のそれぞれの死因の発生率を基に、ランダムにそれらが人生に降りかかってくる、というモデルで再現しているようなので、実行するたびに結果は変わります。しかし、何度かやってみたところ、最も長生きする人の寿命はまず数万年になりました。

自然死を外してみると、何の事故死が問題か見えやすい

どんな病気でも、老衰すらも治療する医学上の大発展があれば、という仮定の話ではありますが、それ以外の原因で事故死する人たちを救うには何が必要か、というのも考えさせられる結果となるようですね。自動運転車の登場は多数の死因である交通事故を劇的に減らしてくれるでしょうし、銃が社会に与える問題(アメリカでのデータなので)の大きさもわかります。他にも心配されることが多いであろう飛行機事故や地震などより、これらの大きな問題を解決した方が、効果的だということです。

長い事みていると、その試行での平均寿命(Average life length)がわかります。