「研究」タグアーカイブ

bikesphere – 自転車の周りに光の結界を張るミシュランの研究

ゴムタイヤとグルメガイドで有名なミシュランのスペイン支社が公開してるBikesphereは、自転車のライトを「より賢く」改良するもの。

動画を見ると、自転車を中心とするような大きな円を、道路上に投映するものだというのがわかります。見た目も普通の自転車ライトの大きさなので、さすがに光量はそれなりで、ぼんやりとした円でしかないのですが。

そしてこのライト、車の接近を感知すると動作を変えます。車が近くに来たな、と検知すると、路上へ投映する光が強く大きくなるようです。この動作切り替えによって、危険のなさそうな時はバッテリーを節約し、必要な時のために持たせることができるのでしょう。

小さくて電池の消費も少なく、安価なセンサがでてきたからこそ実現しそうなデバイスですね。

「運転席のコスプレ」で運転する謎のバン。無人運転車への人々の反応を見てる?

バージニア州アーリントンで先週、街中を普通に走る”無人運転車”が、テレビ局関係者によって発見されました。まだテストコースでの実験段階のはずの無人車が一般道を走っているなんて、と追跡した記者が目にしたのは、本物そっくりの座席を着た、人間椅子のコスプレイヤー。上半身が座席で、下半身は半ズボンという半席半人の怪人です。

ツイッターでそのファーストコンタクト動画が流れています。

「あなたは誰?」「何をしてるのか?」「ニュース局です」「ちょっとお話聞かせてもらえますか?」などと話しかけているのは、NBCテレビ・ワシントン支局のスタッフ。座席男は一言も発せず走り去ったということ。

上記ツイッター動画がネットで大きく広まった後の今週、NBCテレビは続報で一応の謎解きを出しています。

NBCは、ネットを含め各所に問い合わせをしていたようですが、そんな中でバージニア工科大の中の人から電話で情報提供が有ったということ。

その電話によれば、コスプレ運転席男の活動は、バージニア工科大が行う自動車に関する研究の一環で、「実世界の反応を見るために行っている」ということ。研究の詳細は明かされず、大学としては「市の担当局には届け出ている」と語ったそう。州の運輸局はこの実験を知らず、地元警察は「驚いた」と回答したそうです。

個人でこういうイタズラをする人は居て、YouTube に動画も上がってたりするのですが、大学が研究でやってるんですね。これから自動運転車が普及したら、街は有人運転と無人運転が混在する時代になるわけで、そのあたりを見越して何か調べたいと思っているのかもしれません。

via Ars Technica

降りた時のパワーを登るときに返してくれる階段

ジョージア工科大学エモリー大学の共同研究として発表された、Assistive Stair(支援階段)は、降りた時に発生したエネルギーを貯めておき、登る時にはそれを使って楽に踏み上がることができるという階段です。

階段を降りる時には、踏み込んだ板が下へゆっくり沈んでいき、その力がバネに貯められます。階段を上る時は、そのバネの力が解放されて足と一緒に上に戻ろうとします。

下りの時に足首で自分を支えようとする力の26%を保存し、登りの時には普通の階段を上るための膝の力を37%軽減する、とあります。元気な人にとっては階段を上がるのなんて日常の動作ですけれど、足腰が弱った人にとって6割程度の力で階段を登れるというのは大きな違いでしょうね。

足を乗せたことを検知する圧力センサーが板の上に置かれているので、力学的な仕組みだけで完結してるわけではなさそうですが、既存の階段をそのまま使ってその上に設置できるのが、補助リフトなどと違うところだそうです。また、一旦つけた装置を外すのも簡単なので、妊婦とか怪我人とかの期間限定で補助が必要な人のためにも便利とのこと。

研究者の一人、カレン・リウさんが、平地を歩くのは問題ないけど階段の上りが大変、でもそのために特殊な靴を履いたりはしたくない、という72歳の母親のために作ろうと思い立ったそうです。

まだ動画の2段を作成しただけですが、今後協力してくれる企業を探しているそう。一回降りると板が沈んだ状態になってしまうので、家に二人以上いる場合にどうするか、なども解決すべき課題です。改良と大量生産が行われ安価に入手設置できるようになれば、階段の上り下りに困っている世界中の人たちの助けとなるかもしれませんね。

via New Atlas

WaitChatter チャットの待ち時間に外国語の単語を覚えさせるMITの研究

WaitChatter は、ネットのメッセージサービスで相手の返答が無いなどの待ち時間を活用して、英単語などを覚えようという実験と、そのツールです。

チャット画面で、[Alt]+J を押すか下の部分をクリックすると、

英語-スペイン語の単語の組が示されます。(スペイン語はデフォルトがそうだったので。フランス語に切り替えることもできます)

その単語を「知ってたか」「知らなかったか」尋ねられるので、どちらか答えます。いくつかの閲覧が終わると、こんどはクイズのモードになり、

スペイン語に対する英語、または英語に対するスペイン語、を答えさせられます。「知らなかった」と答えた単語に関して何度か正しい回答をすると、

「この単語を覚えました」というメッセージがでます。

Chrome拡張のボタンを押すと、上のようにこれまでの学習の経過を見ることができます。

Chrome拡張機能は、Googleトーク 内でWaitChatter を動かすようになっていて、Gmail 内のチャットが Google Hangout に切り替わってる人は、Googleトークに戻さないと試すことができません。

切り替えても、こんなメッセージが出てきてしまうのですけれど。

GoogleトークにChrome拡張という組み合わせ、メジャーでもないしもうすぐ使えなくなってしまうようですが、実験としては組み込み安かったチャットサービスなのでしょうね。今は、メッセージの送信時にサードパーティーのソフトウェアに入出力を扱わせてくれるメッセージサービスもあまりないかもしれませんが、研究の結果学習の効果がある、ということになれば、相手の返信を待つ間に細切れに学習や仕事をする、みたいなのが普及したりするのかもしれません。

MITのデモ動画では、WiFiの接続待ちやアプリのデータ読み込み待ち、メールの(自動応答で返事が来ることがわかっている時とかの)返事待ち、に、単語クイズを1問2問できる、ような例を出しています。

待ち時間のあるツールやアプリで何といっても有効なのは広告でしょうけど、広告を見せる代わりに勉強させるような機能をつけることで、既存のツールがちょっと違う差別化できるという場合もでるのかも。

Facedate – 「好みのタイプ」の顔写真を何枚か与えると似てるメンバーを紹介するデートアプリ

ニュージャージー工科大学(NJIT)のコンピューター科学部長にして教授の指導のもとに大学院生たちが開発したという新たなデートアプリ Facedate は、顔認識と類似画像判定を組み合わせた新しい特徴を持っています。

まず自分の写真をアップロード。

そして、自分の好みの顔写真をいくつかアップロードします。俳優とかアイドルとかの写真を持ってくるんでしょうかね。

すると、登録された相手の中から、アップロードした写真に似た、つまり自分の好みに似ている人を探して紹介してくれる、という仕組み。(あと、実際に会えないと意味が無いので近所から探すようにもなっているそうです。念のため)

「多くの既存のサービスは、文章で好みを記述していましたが、顔の好みについてはうまく扱えていませんでした」とは教授のお言葉。

「芸能人で言うと誰それに似てると言われます」みたいな文章よりは、公平な判定が下されたりするのかもしれません。

このFacedate、Androidでのプロトタイプ版をクロースド運用中ということ。その後は大学での運用、そしてAndroid/iOS版の公開を検討中と。

via 論文 via The Verge

Dreambit – キーワードで写真のヘアスタイルを着せ替えできる実験サービス

Dreambitは、顔写真を加工してくれるサービス。「インド」や「1930」などといったキーワードを与えると、写真に写っている人物の髪型を「インド風」にしたり「1930年代風」に変換してくれます。

(credit: ワシントン大)
(credit: ワシントン大)

ベータアクセスは申請式ということで、とりあえず申請しましたがまだ自分で使えてはいません。髪型やファッションスタイルを表す言葉「以外」の言葉を入れてどんな髪型が出てくるか、試せると面白そうですね。

dreambit-examples

ピカード船長!

デモの動画はこちら。

同じ助教のチームは、2014年に「写真の人が歳を取ったらどんな顔になるか」という画像処理研究を発表しています。

(credit: ワシントン大)
(credit: ワシントン大)

本人の特徴さえ残っていれば、証明写真や記念写真の中の髪型や服装は、後で好きに変更できる、というような時代が来るのかもしれませんね。

さらに研究が進めば、動画の中の人の髪型なども自由に変更できるようになったりするかもしれません。古い映画を現代のファッションで自動リメイクする、といったことも起こるかも。

via Futurity