「顔」タグアーカイブ

Speech2Face – 声からあなたの顔つきを当てる研究

声から、喋っている人がどんな顔なのかを推定する、という研究です。

上に並んでいるのが、短文の音声メッセージの話者です。これ左端はダニエル・クレイグ氏(007)ですよね。他はわかりませんが。

サイトで再生ボタンを押すと、推定に使われた音声データが聴けます。10秒も無いぐらいの短い文章です。

そして、下に並んでいるのが、その音声から深層ニューラルネットワークを利用して推定した話者の顔。

学習データとしては、インターネット/YouTube 上の数百万の人が喋っている動画を使ったそうです。「こんな風貌の人は、こんな風に話す」というデータを大量に食わせることで、「こんな風に話す人は、こんな見た目なことが多い」という変換を得たということですね。

推測結果には性別・ジェンダー・人種など繊細な問題が絡むことから、倫理的な注意書きが添えられています。学習データは全人類の平均的な喋り方を集めたのではなく、YouTube などから動画を集めたことから、データには当然バイアスがあります、と。YouTube に出ているような人の喋り方、に偏っているかもしれないし、喋っている言語のサンプルが少なかったりする言語の場合も偏りがあるかもしれない、などなど。

また、話者本人を特定したり、話者のファッション(髪の色やメガネ等)を特定したりは当然できません。(メガネをかけた人特有の話し方、とかない限り)

アプリやブラウザに対して喋ると顔写真を出してくれたり、というお遊びサービスは面白そうですが、その先にどのような実用的な応用がありうるのか。何か面白いことができそうな研究ではありますね。

via Futurism

www.ThisWaifuDoesNotExist.net – 「存在しない俺の嫁(waifu)」画像を作ってくれるサイト

先週ご紹介した、thispersondoesnotexist.com は、StyleGAN を使って実在するかのような顔写真を生成してくれるサービスでした。

その時に、同じ StyleGAN を使って、「実在しない絵画」や「実在しないアニメ絵」を作った人たちがいたことも紹介しましたが、顔写真だけではなく、特徴量のデータを使えば様々な画像の合成が可能ということです。

ということで、このThisPersonDoesNotExist のフォーマットをそのまま踏襲した、この世に実在しない Waifu(=日本のネットで言うところの「俺の嫁」を英語圏で呼ぶときの英製和語) を生成してくれるのが、この ThisWaifuDoesNotExist.net です。

ページのリロードやrefreshボタンのクリックで、次々と違うアニメ顔の画像が表示されます。ほおっておいても勝手に次の画像を表示しますね。

どれも、存在しないキャラクターをプログラムで合成したものだそうです。

# 存在しない、という意味ではアニメのキャラクターは元々存在しないので、意味的に混乱してしまうところはありますが。未発表のもの、誰かが描いたものではないもの、ということで

時々、合成がうまくいってない個所のある画像が出てくるのも、元ネタと同様ですね。

ツイッター等で、他人の著作権違反を糾弾するユーザーのアイコンがどこかのアニメ作品のキャラクターの無断使用だった、みたいな話(いわゆるネット用語での「ブーメラン」)が定期的に出てきますが、このサイトで出てきた画像で気に入ったものをアイコンにすれば、そういった問題も回避できるかもしれませんね。

生成されたはずのキャラクターが、既存のキャラクターと見分けがつかなった場合、なんていう新たなトラブルも発生するかもしれませんけど。

この手のサービスはこれが最初というわけではありません()が、StyleGAN の論文やその実装が簡単に使える状態になったことと、ThisPersonDoesNotExist がかなり話題になったので、今いろいろなところで応用例を作ってる人たちがいるのでしょうね。

たとえば、他に、「存在しない猫画像を作るサイト」「存在しない AirBnB の物件画像を作るサイト」も同様に登場しています。

via HackerNews

Wiredの「Facebookが顔写真認証をテスト中」は誤報のような気がする

これが発端のツイート、「フェイスブックにログインできなくなってると思ったら自撮り写真のアップロードを要求された」という体験なのですが、これをWired が取り上げて、フェイスブックが顔写真をCaptcha とした本人認証を実験中、みたいに報じ、他メディアもそれを参照する形で追ってるわけです。

しかし、7か月前にredditでまったく同じ体験が公開されていますし、フェイスブックのサポートコミュニティでも顔の映った写真をアップロードしろと出てきましたが、どうしてですか?というFAQ として公開されています。

自分の写真をすでにたくさん上げているユーザーなら、それらと同一人物か判定することも今ならできなくはないでしょうけど、写真をアップロードしたかどうかに関わらずこれは発動している(どちらかというと、二つ目のアカウントを使おうとしたら、とか、家から遠く離れたところでログインしようとしたら、とかの事例が多い)ので、AIで本人確認とかそういう高度な話ではなく、免許証のコピーをアップロードさせるとかと同じく、「スパマーやなりすましなら時間をかけて対応してこないだろう」という、以前からやってる人力確認の話ではないかなと思うんですよね。

人間の顔を、世界地図の「図法」で表すとこうなる、というコード

Projection face! は、人間の顔を世界地図の上に描いて、図法を変えたらどう歪んで見えるか、というのを見せてくれるウェブサイトです。

図法というのは、メルカトルとかモルワイデとかいうアレですね。代表的なものは社会科で習ったと思います。

D3.js を使って63もの図法で表示してくれますが、ソースコードも公開されています。

一個ずつ選択するのではなく全部を並べて見たい人のために一ページにおさめられたものがこちらになります。

球の表面を二次元で表そうとした時の図法、こんなにたくさんあってそれぞれ名前がついているんですね。

顔をマップしてみるというのは、元々は、1921年に書かれた論文 “Elements of Map Projection”に描かれていたものが初出だそうです。100年近く前ですから、この時のプロットは当然手書きでしょうね。

geojson形式のデータを用意すれば、別の絵についても簡単に同様のプロジェクションが作れます。さまざまな図法の違いの体感もできるし、架空の世界の地図で、真東がどこになるか、等距離の場所はどこになるか、等を考えるのに使えたりするかもしれません。

via FlowingData

まさに「面の皮」なスーツケースカバー

空港の荷物受け取りで、コンベアーベルトに乗って出てくる自分のスーツケースを見分けやすくするためにステッカーなどをベタベタ貼ってる人がいますよね。

Firebox が新たに発売した Head Case は、スーツケースの持ち主が瞬時にしてわかるというスーツケースカバー。なぜわかるかというと、こんな図柄だから。

Head Case by Firebox

これはインパクト大きい。

「もう、他の誰も、間違ってあなたのスーツケースを持って行くことはありません」だそうです。

カバーのサイズは大・中・小の3つあり、高解像度の顔写真をアップロードして、できあがったものを20-30ポンドで購入できます。

via Laughing Squid

Dreambit – キーワードで写真のヘアスタイルを着せ替えできる実験サービス

Dreambitは、顔写真を加工してくれるサービス。「インド」や「1930」などといったキーワードを与えると、写真に写っている人物の髪型を「インド風」にしたり「1930年代風」に変換してくれます。

(credit: ワシントン大)
(credit: ワシントン大)

ベータアクセスは申請式ということで、とりあえず申請しましたがまだ自分で使えてはいません。髪型やファッションスタイルを表す言葉「以外」の言葉を入れてどんな髪型が出てくるか、試せると面白そうですね。

dreambit-examples

ピカード船長!

デモの動画はこちら。

同じ助教のチームは、2014年に「写真の人が歳を取ったらどんな顔になるか」という画像処理研究を発表しています。

(credit: ワシントン大)
(credit: ワシントン大)

本人の特徴さえ残っていれば、証明写真や記念写真の中の髪型や服装は、後で好きに変更できる、というような時代が来るのかもしれませんね。

さらに研究が進めば、動画の中の人の髪型なども自由に変更できるようになったりするかもしれません。古い映画を現代のファッションで自動リメイクする、といったことも起こるかも。

via Futurity