「Chrome拡張」タグアーカイブ

BarbBlock – ブラックリストを著作権違反で止めようとする組織をブロックするブラウザ拡張

盗用されたコンテンツを差し止めるための DMCA (デジタルミレニアム著作権法)という仕組みがアメリカにはあります。

YouTube などで、第三者が勝手に映画や音楽をアップロードしていたものを開いた時に「DMCA に基づいて」動画が観えなくなっていたりするので見覚えがあるかもしれません。

本来の権利者がコンテンツを守るために DMCA に従って取り下げ請求をするのは正しい使い方なのですが、世の中には自分が気に入らない情報をウェブから消すためにこの DMCA 請求を濫用している人たちというのもいます。

自分たちのドメインが掲載されているウェブ上のブラックリストに対して、DMCA の方式に従って「著作権侵害だ」と訴えることで、ホスティングサービス等がとりあえず掲載を止める、ということが実際に起こっているそうです。本当に侵害している場合もありますから、サービス側は掲載者に確認するまで止めざるを得ない、それを利用しているわけです。

BarbBlock は、そんな DMCA の濫用者のドメインをブロックするというブラウザ拡張です。ChromeWeb Extension 形式で Firefox に対応し、またテキストのリストも公開されていて AdBlock Plus など外部のブラックリストを読み込める拡張で(新たに別のブラウザ拡張をインストールしなくても)使うこともできます。すべてのソースコードも Github で公開されています。

BarbBlock の作者は、「ブラックリストに対して DMCA で公開を止めようとする時点で、濫用者である」という考え方でこのブラウザ拡張を制作公開したようです。

ちなみに、BarBlock の名前は、ストライサンド効果の名前の由来となった女優のバーバラ・ストライサンド氏から来ています。「ウェブから消そう消そうとするほど逆に広まってしまう」というストライサンド効果で、DMCA を濫用する者たちの行動を止めようというわけ。

これが正しいか意味があるかとかはともかく、コードを使った社会運動の一種と言えそう。実際にこの拡張をインストールする人がそんなにいるとは思えませんが、ブラックリストを止めようとしたらこっちのブラックリストにもドメインが増えちゃうわけで。

via Hacker News

New Tong Wen Tang – ブラウザ上で簡体字⇔繁体字変換するChrome拡張

中国語のウェブサイトを調べないといけなくなった時に、ロシア語とかアラビア語等と違って、漢字のおかげでなんとなく大意が掴めるのは日本人にとって少し楽なところだと思います。

しかし、それが中国本土の方のウェブサイトだった場合、画数の多い漢字を中心に簡体字で書かれているため、それが元々どんな漢字だったのかわからず、判読率が下がってしまうという問題があります。

また、日本人でも歴史や小説、映画等で知っているような固有名詞なども、簡体字で書かれているせいで見落として気づかなかった、ということも起こります。「刘备」と出ていてもなんだかさっぱりわかりませんが、「劉備」なら誰の事かわかる、とか。

その点、台湾や香港で使われている繁体字のページなら、日本語の漢字と同じや似ているものも多いのでずっと推測しやすいですよね。New Tong Web Tang は、簡体字と繁体字を切り替えて表示してくれる、というChromeブラウザ拡張です。

ページ上で右クリックから変換を指定すると、ページ上にある簡体字の漢字を、対応する繁体字の漢字へと変換してくれます。変換の前後で、中国語(簡体字)Wikipediaの「日本」の冒頭は、こんな風に変換されました。

設定によっては、自動的に常に一方へ変換させるようにもできます。

この拡張機能、ソースコードもGithubで公開されています。他にも同様の機能を持つChrome拡張はいくつかありましたが、ユーザー数はこれが8万人超と多いようです。

# ユーザーが多いから必ず安心、と言うわけでもないですが。とても少ない拡張よりは監視の目も多いでしょう

繁体字に変換した後の文章を見ると、それでも日本人的にはわかりにくい(日本語と字形が違う)漢字も多いので、もっと良いのは簡体字を対応する日本の漢字に変換してくれるツールなのかもしれないなと思いました。

WaitChatter チャットの待ち時間に外国語の単語を覚えさせるMITの研究

WaitChatter は、ネットのメッセージサービスで相手の返答が無いなどの待ち時間を活用して、英単語などを覚えようという実験と、そのツールです。

チャット画面で、[Alt]+J を押すか下の部分をクリックすると、

英語-スペイン語の単語の組が示されます。(スペイン語はデフォルトがそうだったので。フランス語に切り替えることもできます)

その単語を「知ってたか」「知らなかったか」尋ねられるので、どちらか答えます。いくつかの閲覧が終わると、こんどはクイズのモードになり、

スペイン語に対する英語、または英語に対するスペイン語、を答えさせられます。「知らなかった」と答えた単語に関して何度か正しい回答をすると、

「この単語を覚えました」というメッセージがでます。

Chrome拡張のボタンを押すと、上のようにこれまでの学習の経過を見ることができます。

Chrome拡張機能は、Googleトーク 内でWaitChatter を動かすようになっていて、Gmail 内のチャットが Google Hangout に切り替わってる人は、Googleトークに戻さないと試すことができません。

切り替えても、こんなメッセージが出てきてしまうのですけれど。

GoogleトークにChrome拡張という組み合わせ、メジャーでもないしもうすぐ使えなくなってしまうようですが、実験としては組み込み安かったチャットサービスなのでしょうね。今は、メッセージの送信時にサードパーティーのソフトウェアに入出力を扱わせてくれるメッセージサービスもあまりないかもしれませんが、研究の結果学習の効果がある、ということになれば、相手の返信を待つ間に細切れに学習や仕事をする、みたいなのが普及したりするのかもしれません。

MITのデモ動画では、WiFiの接続待ちやアプリのデータ読み込み待ち、メールの(自動応答で返事が来ることがわかっている時とかの)返事待ち、に、単語クイズを1問2問できる、ような例を出しています。

待ち時間のあるツールやアプリで何といっても有効なのは広告でしょうけど、広告を見せる代わりに勉強させるような機能をつけることで、既存のツールがちょっと違う差別化できるという場合もでるのかも。

Non Ad Block – 広告だけ表示してコンテンツを隠すブラウザ拡張

ウェブサイト上の広告を表示させないようにする、いわゆるアドブロック拡張はいくつも存在しています。

広く一般ユーザーに普及してるというほどでもないでしょうが、広告収入で運営しているウェブサイト・サービスの中にはこういったツールで広告を非表示にしているユーザーに警告したり、アドブロック拡張を入れてるユーザーを逆にブロックしたりしているところもあります。

Chrome拡張機能の Non Ad Block は、アドブロックの正反対をする拡張で、ウェブサイトから広告ではないものをすべて隠し、広告だけを残します。

通常表示がこんな風なサイトも、

拡張を入れればこんな風に

邪魔な本文に引っかからずに、純粋に広告だけを楽しむことができます。

ぼやかされた本文のリンクも、読めないだけでクリックは可能です。

ソースコード(現在配布中の v1.0.0.1 には、危険なコードは入っていないと思います。ブラウザ拡張の常で将来の更新では保証できませんが)では、ページ上のCSSクラス等をホワイトリストで探して見えるようにしているだけなので、いかにも広告というクラス・タグ名を使っていないサイトではうまく動かず、ページ全面がぼやけてしまうこともあるようです。

そういう意味では、日本語由来のクラス名を使っていたりもする日本のサイトでは、広告の部分がちゃんと引っかからずにあまり面白い結果にならないことも多いのが残念。

アドブロックとこのノンアドブロックの両方を入れてみたところ、みごとに何も読めなくなりました。当たり前か。

via Stupid Hackathon

YouTubeなどの動画を最大8倍速で見られるminiのChrome拡張

BMWの自動車ブランド mini が、ブラジルでChrome拡張を使ったプロモーションをしています。

mini-fast-forward-chrome-extension

動画の左上に mini のロゴが出て、Sキーを押すと赤く光ります。Sキーが「アクセル」ということになっていて、これを押し続けると、車のエンジン音が上がると共に、見ている動画がどんどん早送りになります。押しっぱなしだと1分を7.15秒で飛ばせます。

mini-fast-forward-on-youtube

元の動画の音はまったく聴こえず、エンジン音が大きくなるだけなので、動画を時短で観るというような実用性はありません。YouTube だけでなく Facebook や Netflix の動画にも対応しているのは、うれしい人もいるかもしれません。

mini が作ったということで、mini ユーザーやブランドのファン向けのお遊び拡張機能ではありますが、車の宣伝で、Chrome拡張を作って配布するプロモーションなんてのが成立するんですね。

拡張機能の説明では、

結局のところ、MiniクーパーS で急げば、大事なところへすぐに行けるのです。

と書いてあります。車の速さのイメージを演出するのに、速くするツールを配った、と。

via The Next Web

フェイスブックの友人のアイコンや名前をぼかしつつ共有できるサービス Threadshots.com

Threadshots は、フェイスブック上の投稿をフェイスブック外で共有しやすくするための支援サービスです。

Chromeブラウザの拡張機能として提供されていて、この拡張をインストールしておくとFacebookの各記事に Threadshots ボタンが登場します。(ただしFacebook の言語設定は英語である必要があります。少なくとも今のところは)

threadshots-installed

拡張インストール直後のフェイスブック。

threadshots-button

各スレッドに上のようなボタンがついています。ボタンを押すと Threadshots.com 上に見ているコメント/リプライが取り込まれて、

threadshots-covered-full

アイコンや氏名のところを完全に隠したり、

threadshots-blurred

ぼやかしたりすることができます。

この匿名化したスクリーンショットのリンクを、ツイッターやタンブラー、レディットなどに貼り付ければ、「誰が言ったかは言えないけどどうしても共有したいやりとり」みたいなものが、ある程度は身元がバレないよう配慮しながら公開できるというわけ。

上の例では完全公開のスレッドを使いましたが、実際に隠してまで公開するとなると、友達内での限定公開のスレッドに対して使うことが多いかもしれないですね。

アイコンや名前を隠しても、コメント本文に発言者やそのスレッドのコミュニティを特定するような情報が入っていればダメなんで、過信は禁物だと思います。元の発言者が限定にしているものを勝手に画像で転載するのも一般的には良くないマナーだとは思いますが、ネットに完全公開、ではなく、別の非公開のコミュニティに対して紹介する、だと実態としてはたくさん起こっているのかもしれません。そんな共有を頻繁にする人には便利なサービスといえるかもしれません。

(credit methodshop .com )
(credit methodshop .com )

via TNW