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メールの返信をプログラムが「提案」する機能をグーグルが開発

本日、グーグルのリサーチブログで、メールの返答を勝手に考えてくれる機能 Smart Reply ができた、という発表がありました。smart reply = 賢い返答、ですね。

まだこの Smart Reply を試せるところは無いようですが、Gmailブログに出ているアニメーションGIFで、どんな感じの機能かが見て取れます。

(credit: Gmail Blog)
(credit: Gmail Blog)

「来月休暇を取ろうと思うんだけど、あなたの休暇予定は決まってるか? 決まってたら教えてほしい」という、社内での休暇取得を調整するメールに対して、アプリの下部に3種類の回答案が表示されます。

「まだ計画してません」「ちょうどあなたに送ったところです」「今それについて検討していたところです」の3つの案が表示され、このユーザーは3つめの案を選び、そこに続けて自分の言葉でメールを続けていきます。

今回ブログで報告しているグーグルの研究者Greg Corradoさんは、モバイルでメールの返事を書くことのたいへんさから、もしメールの内容が簡単な返答で済むようなものかどうか判定できて、ワンクリックで選べる雛形が出てきたらどうだろう、という同僚のアイデアを聞いて、挑戦してみようと思ったとのこと。

6月に発表された論文では、大量の既存の会話データを使い、しかし英語についての知識は内蔵していないプログラムによって、人生の意味について人間とチャットするプログラムを作っていますが、今回の成果はその研究の延長にあるということ。

このスマートリプライシステムでは、時系列データ(この場合は単語-単語のつながり)を扱うリカレントニューラルネットワーク(RNN)二組の一方で受け取ったメールをエンコードしていき、他方で可能な返答を予測していくそうですが、この時に伝わるベクトルが、「あなたは明日フリーですか?」という文章と「明日は都合の良い日ですか?」という文章でちゃんと似たものになるそうです。

また、3つの提案がどれも似たものになってしまう、というプロトタイプの問題点は、3つの回答の意味がそれぞれ離れたものになるように調整したのだとか。あと何にでも「愛してるよ」と返してしまう癖があって困った、みたいな話もあって興味深いです。感謝の気持ちを表すのにそういう言葉も多々含まれるからだろう、ということで、そのへんは出にくくなるように調整したのだとか。

今週後半には、AndroidiOS の Inbox アプリで、この Smart Reply が使えるようになるということです。残念ながら英語のみですが、アプリの対応版が出たらぜひ試してみたいところです。

こういう研究がさらに進んでいけば、提案から選ぶ、どころではなく、単純なものや定期的なものについては、プログラムが勝手に応答してしまうような未来も来るのかもしれないですね。

自前のメールサーバーを使っていても多くのメールはGmailユーザーの友人経由でGoogleに捕捉されている、という話

自分の電子メールは自分のサーバで管理し、プライバシーを守りたいとしてきた ベンジャミン・ヒル(Benjamin Marko Hill)さんが、Gmailのサービスが開始した2004年からの10年間の自分のプライベート用メールアドレスのメールボックスを解析してみたところ、近年では1/3から半分近くのメールがGmailのサービスにも知られている、という結果が出たそうです。

ヒルさんは、ネットの検閲に反対するなどの活動で知られる電子フロンティア財団(EFF)のディレクターでもある友人のピーター・エカーズリーさんがGmailを使っていることを知って驚き、「Googleにすべてのメールデータを持たれていてもいいのか?」と尋ねたところ、エカーズリーさんが「友人が全員Gmailユーザーなら、結局自分のメールもGmailに把握されてしまっているから」と答えたことをきっかけに、自分の過去のメールがはたしてGmailを経由しているかどうかを調べる気になったということです。

メールボックス内のメールのFromやToを解析し可視化するPythonとRのコードは公開されています。

emails_gmail_over_time

毎週受け取ったメールの総数(赤)と、そのうちヘッダからGoogleのサーバーを経由していたとわかったメールの総数(青)をプロットしたものが上のグラフです。毎週の変動が多いですが、グレイでプロットされた移動平均を見ると、Googleに知られているメールの割合が年を追うごとに少しずつ増えて、最近では1/3のメールがGmailに絡んでいることがわかります。銀行やオンラインショップからの案内メール等はGmailから発信されていないことが多いだろうことを考えると、それ以外の普通のメールではGmailから発信されている割合はさらに高くなるのではということ。

また、自分が返答したメールについて、返答した元のメールの発信がGmailからであれば、返事もGmailを経由して返っていると仮定してカウントしたところ、今は半数ぐらいのメールはGmailのサーバに向けて送っている = 自分の返事したメールの半数はGoogleに読まれ得る、という数字が出たとのこと。ヒルさんがGmailを選んだのは彼の周囲でGmailユーザーが多いだろうと考えてのことで、HotmailやYahoo! Mailなど他のメールサービスでも同じような話はありますし、それらのどこからも見えていないメールの割合はだいぶ小さくなるのかもしれません。

メールがソーシャルなコミュニケーションのツールである限り、自分が自前のメールサーバーを建てたところで、友達がみんな大企業のメールサービスを使えば、自分のメールの多くも大企業の入手するところとなってしまうわけですね。以前ご紹介した、友達が多数ソーシャルネットワークに参加していると、参加していなくても自分の交友関係が把握され得る、という研究と通じるところがありますね。

自分も私用のメールではGmailを重用していますし、このような状況で手間を掛けて自前メールサーバーを構築・維持したいとも思わないので、これらの大手の業者が自分のメールの中身を万が一にも悪用しないことを期待するしかないですが。

via @HackerNews

Gmailの容量が心配な人に、大きなメールや添付ファイルだけを探す隠し検索機能size:

みなさんGmail使ってますか?

無料で使えて大容量(今は10GBぐらい?)を誇るGmailの登場で、Gmail以前なら古いメールや重要じゃないメールは削除したり圧縮したりしていたものが、なんでも受け取ってアーカイブするようになってしまいました。

それでも、長く使っていると、過去の蓄積でかなり容量が圧迫されてきます。今僕のGmailアカウントは8割が使用済の状況です。

重要じゃないニュースレター等を検索・削除して容量を空けてもいいですが、もっと直接的に、大きな添付ファイルや大きなメールを探して消せればいいですよね。これまでは、APIを使った外部サービス等を使って、大きな添付ファイルを探しましょう、というのが推奨手順でした。

ブログTechSmogが発見した、Gmailのマニュアルに載ってない検索指定子”size:”は、まさにこの「大きなメールを探す」というのを、外部サービスやブラウザ拡張を使わずに実現できる道具です。

size:10485760

とバイト数を指定すると、上の例では10GBMB(=10485760 bytes)以上のメールが絞り込まれます。

まあ、正確に10MBで探す必要もないので、ご自分のメールボックス中の大きなメール・添付ファイルがどれぐらい見つかるかに応じて、sitesize:1000000 とか size:500000 とかで絞り込んでみればいいのではと思います。

[update] コメント欄で教えていただきましたが、”size:10M”という単位指定もできるようですね。”size:512K”, “size:765kb”, “size:64MB”, “size:573m” など、大文字小文字、後ろのBの有無に関わらず、単位が有効なようです。

世代の古いバックアップファイル等、不要で大きなファイルが見つかったら、それらを消してみると容量にかなり余裕が出るかもしれませんね。

[update 2012-11-15] 公式ブログでも発表されました。これでこのオプションが簡単に無くなることもなさそうですね。size:のほかにlarger:でも同じ効果があるそうです。また、他にも、older_than:1y (1年以上古い)といった時期での検索もできるようになったということで、昔のメールをまとめて削除したりがしやすそうです。二つを組み合わせれば、古くて添付ファイルの大きなメールを探す、といったことも可能に。

via Finding Large Attachments and Emails in Google Mail / Gmail : TechSmog

Chromeブラウザでユーガットメールしてくれる拡張 You’ve Got Gmail

[訂正] めぐり逢えたらとユーガットメールがごっちゃになってました。両方見たことあるのに。
ユーガットメール(You’ve Got Mail)は、パソコン通信時代のAOLメールがドラマ中の重要な道具だった、1998年のトム・ハンクスとメグ・ライアンのロマンチックコメディ映画です。

メールが届いた時にパソコンが出す”You’ve got Mail”の音は、当時AOLを使っていた多くのアメリカ人にとっては当時を思い出させる懐かしい音声で、 映画中でも頻繁に出てきます。

GoogleのChromeブラウザ拡張 You’ve got Gmail (メールじゃなくてGメール)は、そんなAOL Mail体験をモダンブラウザChrome上で再現するという、懐かし系の拡張機能です。
Youvegotgmail
インストールすると、右上にAOLのメールボックス風のアイコンが登場し、Gmailにログインしていると、新着メールが届くたびに”You’ve got Mail”と喋ってくれます。
新着が多すぎたり、音を出したくないときは、アイコンから”Mute”で無効にすることもできます。
以前ご紹介した、フェイスブックのタイムラインから赤ちゃんの写真を全部消してしまうUnbaby.meと同じ作者が開発したものだそうです。
via You've Got Mail – New Gmail Notifier with Sound

100年前からインターネットがあったら

カレッジユーモアで開催されていた「もしもインターネットがずっと昔からあったなら」のイラスト
1960twitter
「1960年代にツイッターがあったら」
ボブ・ディランとジョン・レノンが絡んでます。ウォーホールは「未来には、誰でもユーチューブで1500万ビュー見られる動画をあげられるだろう」と語ってますね(“15 minutes of fame”)。LSDのティモシー・リアリーやキング牧師もいます。
英語でのツイッターはやはり、「有名人の発信するメディア」という見方がアメリカでは強いんでしょうね。
1940tumblr
1940年代のタンブラーでアンネ・フランクが彼女の最初の投稿をしています。
1920gmail
1920年代のGmailは、モノクロームな上に活字の揃いがバラバラです。古新聞などを見ると、活字の上下がきっちり合わなかったり、印刷時の汚れとかがありますが、それらを再現したものでしょう。
他にも、フェイスブックや健康情報のWebMD, 転職サイトのMonster.com, BitTorrent情報のPirate Bay, ポルノ版YouTubeのRedTubeなどのパロディ画面が公開されています

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Skype/YouTube/Facebookの「もしも」レトロ風ウェブサービス広告

Gmail, Google Calendar, Google Docs, Google Talkからベータが消えた

あまり気にしていなかったので、まだついてたんだ、という感じもありますけど、Gmailなど4つのサービスからベータが外されたというアナウンスがGoogle公式ブログでありました。
Gmaillogo
Gmaillogowithoutbeta
Google Appsとして有料ユーザーもいますし、有料ユーザーにはサービスレベルの保証もしてるでしょうから、どこかでベータは外さないといけなかったんでしょうけど、4サービスいっぺんに来たのは、小出しにして何度も取り上げられたくない話だったからかも、というのは穿った見方でしょうか。
[追記]
なんと間の悪いことに、一部のGoogle Apps申し込みページで無料プランの案内が欠落しているのをTechCrunchのマイケル・アーリントン氏が見つけ、「Googleは無料版を黙って縮小させる気か?」みたいな記事を書かれているようです。Googleからの返事は、Google Appsの申し込みページは何箇所もあるのですが、その中に無料版の案内を間違って消してしまったページがあった、無料のGoogle Appsを止める予定はない、というものだそうです。